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最高人民裁判所はこのほど、公正と裁判のシンボルとしてベトナムの李(リー)朝(1009~1225年)の第2代皇帝リー・タイ・トン(李太宗=Ly Thai Tong)を選定した。ハノイ市ホアンキエム区の同裁判所に設置する銅像の3つのポーズを提案し、各レベルの裁判所の関係者から意見を募っている。銅像は赤銅色で、高さは5.3mとなる見込みだ。
レ・バン・ラン教授は、リー・タイ・トンはベトナムで初めての成文法である「刑書」を発布し、法律システムの構築や公正な裁判の実施に多大な貢献をした皇帝であり、「公正と裁判のシンボルに選ばれるのにふさわしい」と評価する。
一方、ハノイ市弁護士会所属のブー・ティエン・ビン弁護士は、裁判所や警察、検察には既にそれぞれのロゴマークがあり、広く知られているとして、新たなシンボルの選定に反対している。銅像製作に少なくない費用がかかることも反対理由の一つとして挙げた。
ビン弁護士は、「最高人民裁判所は国内司法の最高機関だが、だからと言ってシンボルを選定し決定する権利があるとは言えない」と話し、ある部門の記念日やシンボルはその部門が勝手に選ぶのではなく、権限機関の決定に従って行うべきと主張している。