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パキスタン人パイロットの免許不正取得疑惑に関連し、交通運輸省傘下ベトナム民間航空局(CAAV)はパキスタン管轄局宛てにパキスタン人パイロット27人の書類を送付して審査の協力を要請した。パキスタン当局による審査結果で免許が合法的に取得したものと証明されれば、就業一時停止を解除する方針。
CAAVはこれに先立つ6月25日、国内の航空会社に対し、パキスタンで免許を取得したパイロットへの飛行業務配分について、新たな指示が出るまで一時停止するよう指示した。
パキスタン南部カラチにあるパキスタン国際航空で5月に国内線旅客機が着陸直前に墜落し乗客乗員97人が死亡した事故をきっかけに、パキスタン当局が同国で就業しているパイロットの実態を調査した結果、860人中262人が同国で不正に免許を取得した疑いがあることが分かっている。
CAAVでは、これまでに27人のパキスタン人パイロットに対し、ベトナムの航空会社で就業するための飛行ライセンスを発行。このうち15人は契約終了または新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により帰国している。27人はいずれも過去に業務遂行上で飛行安全のトラブルなどは起こしていない。
なお、ベトナム民間航空局では、外国人パイロットの免許を審査し学科試験とフライトシミュレーターでの実技試験を実施した上で、ベトナムで就業するための飛行ライセンスを発行することになっている。
ベトナムで就業している外国人パイロットは1223人いるが、今回の騒動を受け、パキスタン人パイロットだけでなく、外国人パイロット全員の免許の再審査を行う方向で調整している。