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ベトナム共産党の翼賛組織であるベトナム祖国戦線中央委員会のドー・バン・チエン委員長は11日、5月23日から6月17日まで開かれる次期国会を控え、国民の意見をまとめた報告書を読み上げた。この中で、高校の新カリキュラムにおいて歴史が選択科目として扱われることに国民が懸念を示しており、これが甚大な影響を引き起こす恐れがあるとして見直しを求める旨を伝えた。
同委員会はこれに賛同し、高校での歴史科目の質を向上させるために教育と学習の方法を革新することを教育訓練省に提案するとともに、国民の意見を受け止め、善意を持って見直すよう同省に要請した。
これに関連し、グエン・ダック・ビン国会文化教育青少年児童委員長は「歴史は非常に重要な科目であり、必修科目とすべき」との見解を示し、専門家らを招聘してセミナーを開催し、国会議員らの意見聴取を行うと発表した。
ホーチミン共産青年同盟(青年団)中央執行委員会第一書記のグエン・アイン・トゥアン氏も、歴史科目の重要性を主張し、必修科目として維持する必要があるとした。
2022年9月から始まる新年度で、全国の高校で新カリキュラムが導入される。従来のカリキュラムが13の必修科目から構成されるのに対し、新カリキュラムは7つの必修科目と5つの選択科目から成る。
7つの必修科目は、◇数学、◇文学、◇外国語、◇体育、◇国防・安全保障教育、◇キャリア体験、◇地元教育。生徒はこの7つの必修科目のほか、3つの選択科目グループから5つの科目を選択する。なお、それぞれのグループから少なくとも1つの科目を選択しなければならない。
3つの選択科目グループは、◇社会科学(歴史、地理、経済法学教育)、◇自然科学(物理学、化学、生物学)、◇テクノロジー・アート(テクノロジー、情報技術、音楽・美術)。
新カリキュラムの編集長を務めるグエン・ミン・トゥエット教授は、「新カリキュラムでは、歴史は中学まで必修科目となっており、生徒はベトナム史、東南アジア史、世界史の古代から現代までの基礎知識を身につけることが可能」だと主張し、高校での歴史科目は、将来のキャリアに近づくために人文科学と社会科学への進学を目的とした集中的なプログラムだと説明した。
・ 高校の歴史は必修科目扱いに、国会指示 選択科目化は断念 (2022/07/14)
・ 統一試験で歴史受験者ゼロの会場多数、設問は「日本の高度経済成長期」 (2015/07/07)
・ ホーチミン:歴史の問題集が紙吹雪に、高卒試験科目からの除外受け (2013/04/10)

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