ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

高校の歴史が選択科目に、必修科目維持を求める意見多数

2022/05/16 13:37 JST配信
(C) vov
(C) vov

 ベトナム共産党の翼賛組織であるベトナム祖国戦線中央委員会のドー・バン・チエン委員長は11日、5月23日から6月17日まで開かれる次期国会を控え、国民の意見をまとめた報告書を読み上げた。この中で、高校の新カリキュラムにおいて歴史が選択科目として扱われることに国民が懸念を示しており、これが甚大な影響を引き起こす恐れがあるとして見直しを求める旨を伝えた。

 同委員会はこれに賛同し、高校での歴史科目の質を向上させるために教育と学習の方法を革新することを教育訓練省に提案するとともに、国民の意見を受け止め、善意を持って見直すよう同省に要請した。

 これに関連し、グエン・ダック・ビン国会文化教育青少年児童委員長は「歴史は非常に重要な科目であり、必修科目とすべき」との見解を示し、専門家らを招聘してセミナーを開催し、国会議員らの意見聴取を行うと発表した。

 ホーチミン共産青年同盟(青年団)中央執行委員会第一書記のグエン・アイン・トゥアン氏も、歴史科目の重要性を主張し、必修科目として維持する必要があるとした。

 2022年9月から始まる新年度で、全国の高校で新カリキュラムが導入される。従来のカリキュラムが13の必修科目から構成されるのに対し、新カリキュラムは7つの必修科目と5つの選択科目から成る。

 7つの必修科目は、◇数学、◇文学、◇外国語、◇体育、◇国防・安全保障教育、◇キャリア体験、◇地元教育。生徒はこの7つの必修科目のほか、3つの選択科目グループから5つの科目を選択する。なお、それぞれのグループから少なくとも1つの科目を選択しなければならない。

 3つの選択科目グループは、◇社会科学(歴史、地理、経済法学教育)、◇自然科学(物理学、化学、生物学)、◇テクノロジー・アート(テクノロジー、情報技術、音楽・美術)。

 新カリキュラムの編集長を務めるグエン・ミン・トゥエット教授は、「新カリキュラムでは、歴史は中学まで必修科目となっており、生徒はベトナム史、東南アジア史、世界史の古代から現代までの基礎知識を身につけることが可能」だと主張し、高校での歴史科目は、将来のキャリアに近づくために人文科学と社会科学への進学を目的とした集中的なプログラムだと説明した。

[VnExpress 18:04 11/05/2022, 00:04 25/4/2022 / VOV 06:18 22/04/2022, A].  © Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
4月30日の南部解放記念日と5月1日のメーデーに読みたい記事5選 (4/30)

 今から49年前の1975年4月30日、サイゴンの南ベトナム大統領官邸(現在のホーチミン市の「統一会堂」)の正門に2台の戦車が突入し、サイゴンが陥落しました。これにより、長く続いたベトナム戦争が終結しました。 ...

ホーチミン:第2回バインミーフェスティバル、5月17日から開催 (4/30)

 ホーチミン市で5月17日(金)から19日(日)にかけて、第2回バインミーフェスティバルが開催される。今年のイベントには、半世紀以上の老舗を含む有名バインミー店やレストラン、調味料メーカーなどが約150ブースを...

韓国ボーイズグループ「TEMPEST」、ベトナム初単独公演決定 (4/30)

 2022年3月に韓国でデビューした、ベトナム人メンバーを含む7人組グローバルグループ「TEMPEST(テンペスト)」が、6月15日(土)19時からベトナムで初の単独公演を行う。  これは、ワールドツアー「WORLD PREMI...

ホーチミンの街並みに残る路上床屋の文化 (4/28)

 ホーチミン市には、人生の半分以上の時間を他人の顔や頭髪を美しく整えることに費やしてきた人々がいる。路上床屋には、看板もなければ最新の備品もなく、使い古された革張りの肘掛け椅子と、古びた鏡、そして...

時代とともに消えゆくビンロウジ、商売上がったり (4/29)

 「最近じゃビンロウジ(檳榔子、ヤシ科植物ビンロウ(檳榔)の種子)に関心を持つ人はほとんどいなくなった。結婚式用に買う人も少なくなって、嗜む人はほとんどいなくなった。好きで仕事を続けているけれど、商売...

メトロ1号線、元兵士や外交機関の代表者を乗せて試運転 (4/29)

 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)管理委員会(MAUR)は、間もなく南部解放記念日(4月30日)とディエンビエンフー戦勝記念日(5月7日)を迎えるにあたり、4月26日に、同市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティ...

プラ製品の天馬、新工場建設でクアンニン省から投資登録証明書取得 (4/29)

 プラスチック製品の製造・販売を手掛ける天馬株式会社(東京都北区)は、同社連結子会社である天馬ベトナム(TENMA VIETNAM)が東北部地方クアンニン省に第2工場を建設する件で、15日付けでクアンニン省から投資登...

中古車・建機の解体業で豊かになった村 (4/27)

 北部紅河デルタ地方ビンフック省イエンラック郡テーロー村(xa Te Lo, huyen Yen Lac)は、自動車や建設機械の解体業で豊かになった村として知られる。  この村で、中古の自動車やバイク、建機などを買い取り...

フエ:故チン・コン・ソンの名前を冠した学校が開校 (4/27)

 北中部地方トゥアティエン・フエ省ナムドン郡人民委員会は24日、国民的音楽家である故チン・コン・ソン(Trinh Cong Son)氏の名前を冠した学校の開校式を開催した。式典にはソン氏の遺族や友人らが参加した。 ...

ホーチミン:市内初の「電子街」が10区に誕生 (4/27)

 ホーチミン市10区7街区人民委員会は25日、市内初となる「ニャットタオ電子街(pho chuyen doanh dien tu Nhat Tao)」のお披露目式典を開催した。  電子街は、ニャットタオ(Nhat Tao)通り、ビンビエン(Vinh V...

ベトナム共産党、序列4位の国会議長を解任 首脳部解任相次ぎ異例の事態 (4/26)

 ベトナム共産党中央執行委員会は26日に臨時会議を開き、本人からの希望を受けて、ブオン・ディン・フエ氏の政治局員・党中央執行委員・国会議長としての職を解任することを決定した。  中央執行委員会は解...

アップル製品の生産拠点数、ベトナムが世界4位 東南ア最多 (4/26)

 米アップル社(Apple)がサプライチェーンの多様化に注力している中、依然として中国が同社最大の生産拠点となっているが、ベトナムでも生産拠点数が大幅に増えており、主要生産拠点の1つになっていることが同社...

中国、南シナ海で3か月間の漁獲禁止を発表 ベトナム外務省が抗議 (4/26)

 中国は、5月1日から約3か月間にわたり南シナ海での漁獲を禁止すると発表した。漁獲禁止が適用される範囲には、ベトナムが領有権を主張する南シナ海のホアンサ諸島(英名:パラセル諸島、中国名:西沙諸島)周辺海...

ハノイ:行政区再編計画を承認、ホアンキエム区の合併なし (4/26)

 ハノイ市人民委員会は25日、2023~2025年の行政区再編計画を承認した。これにより、ホアンキエム区の合併はせず、郡レベル(郡・区・町=thi xa)の行政区の数を現在の30で据え置くことで一致した。  計画に...

授業料返還渋る英語学校エーパックス運営会社に56万円の罰金処分 (4/26)

 国家証券委員会(SSC)は、情報公開規定に違反したとして、英語学校「エーパックス・リーダーズ(Apax Leaders)」を運営するエーパックス投資ホールディングス[IBC](Apax Holdings)に9

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2024 All Rights Reserved