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ハノイ市人民委員会はこのほど、市内に現存する1954年までに建設されたフランス植民地時代の古邸宅のリストを公表した。
リストには1216軒の邸宅が記載されており、歴史文化、都市景観、芸術建築などの観点から3つのグループに分類している。内訳は◇グループ1:222軒、◇グループ2:356軒、◇グループ3:638軒となっている。
歴史文化や都市景観、芸術建築などの面で最も価値が高いグループ1に分類された邸宅のうち、111軒が市中心部のバーディン区に立地しており、全体の半分を占める。以下、◇ホアンキエム区:87軒、◇タイホー区:3軒などと続く。
次に価値が高いグループ2に分類された邸宅の所在地は、◇ホアンキエム区:159軒、◇バーディン区:112軒、◇ハイバーチュン区:78軒など。またグループ3は、◇ホアンキエム区:237軒、◇バーディン区:216軒、◇ハイバーチュン区:166軒などとなっている。
同市人民委員会の決定によると、対象となる邸宅は、個人や世帯、機関、組織などの所有者を問わず、無断で取り壊してはならないと規定される。
グループ1とグループ2の邸宅が老朽化して崩壊の恐れがあり、管轄当局によって品質検査に関する結論が出された場合、取り壊しが認められるが、建て直される邸宅は従来の建築を復元したものでなければならない。
また、グループ3の邸宅についても老朽化して崩壊の恐れがあり、管轄当局によって品質検査に関する結論が出された場合の取り壊しが認められるが、建て直される施設は、承認された計画と建築に沿った低層のものとしなければならない。