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ハノイ市ソンタイ町のドンモー湖に生息していた大亀が23日、水面に浮かんだ状態で死んでいるのが発見された。ソンタイ町は大亀を解剖して死因を調べることにしている。
この大亀はハノイ市水産支局が2020年10月に捕獲し、大きさや体重を計測し、血液や組織のサンプルを採取後に解放したのと同じ亀である可能性が高いとみられている。捕獲した大亀は体重86kg、背甲長99.5cm、背甲幅75.5cmのメスのシャンハイハナスッポンだった。死んだ大亀は体重93kg、背甲長98cm、背甲幅76cmだった。
シャンハイハナスッポンは、正式な記録としては世界で3匹(中国の蘇州動物園、ハノイ市のスアンカイン湖とドンモー湖にそれぞれ1匹)生存しているとされていた。ただ、ドンモー湖の大亀については、今回の大亀の死亡前にアジアン・タートル・プログラム(Asian Turtle Program=ATP)の専門家が2匹以上いると主張していたが、確認はされていない。
ハノイ市人民委員会は2018年に大亀保存計画を発表。2025年までにドンモー湖とスアンカイン湖の大亀の調査を実施して保護・繁殖計画を立案し、実施する予定だった。ドンモー湖の大亀の死で、世界の希少種である亀の繁殖は困難になった。