ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
RSS
Login
 ようこそ ゲスト様 
VietJo ID

「カラオケなしではいられない」ベトナム人化した米国人青年

2023/07/15 10:29 JST配信
(C) vnexpress
(C) vnexpress 写真の拡大.

 7月はじめの日曜日の朝、ホーチミン市に住むポルトガル系米国人男性ジョシュア・ライアンさん(29歳)は、お供えの花と果物を買いに、早朝から市場(いちば)に出かけた。

 買ってきた花を、枝葉を整え花瓶に挿し、マンゴーを3つ皿に並べ、線香を焚く。「私は正真正銘のベトナム人」。彼は自分のことを、こう言う。

 ベトナムで暮らして10年近く、旧暦の毎月1日と15日のお祈り、お盆のお寺参りや年末の「かまど(台所)の神様の日(吐君節)」など、ベトナムの年中行事も慣れたものだ。

 そんなライアンさんが、ベトナム人の習慣に触れたのは、彼がまだ10歳の頃、故郷オレゴン州ポートランドで生活していた時のことだ。両親がとても忙しかったこともあり、彼はよく、近所に住む北中部地方トゥアティエン・フエ省出身のベトナム人女性の家に行っていた。育ての母となったその女性からは、これは祖先や天と地に感謝し、平安を祈る習慣だと教わり、その女性が目を閉じ、手を合わせてお祈りする姿を、驚きの眼差しで見つめた。

 東アジアの文化に興味を抱くようになり、小さいころから800mほど離れたベトナム寺院をよく訪れ、勤行し、お経を唱え、尼僧からベトナム語を学んだ。育ての母はライアンさんに箸の使い方やベトナム料理の作り方を教え、カイルオン(ベトナム南部の古典芸能)を聴かせた。こうした育ての母の存在もあって彼は、北部訛り、中部訛り、南部訛りを使い分けられるほどベトナム語を上達させた。

 「こうしてベトナムは、小さいころから私に染み込んでいったんです」とライアンさん。

 2012年の夏、ライアンさんは、貯めたお金で3か月のベトナム旅行をし、そしてホーチミン市で暮らしていくことを決めた。自分に名付けたベトナム名は「チャン・ルアン・ブー」。育ての母の姓と、憧れのカイルオンの歌手ブー・ルアンからとった。

 そんな彼の、ベトナムで暮らし始めての最初の衝撃は、「カラオケ症候群」。近所の人々は、暇があれば歌いだす。されど「郷に入っては郷に従え」、誘われて歌ってみるうちにだんだんと楽しくなり、カラオケが、人と人とをより親密にさせているものであることに気づいた。いまでは、何か宴会があると必ず、カイルオンを含め様々なジャンルから8曲は歌う。「米国の実家に帰ることもあるのですが、カラオケとみんなの笑い声がないと何だか物足りなくて…。そんなこんなで、ベトナムこそが我が家だな、と感じるようになりました」とライアンさんは話した。

[VnExpress 06:00 10/07/2023, F].  © Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
中国の美団、ベトナムのフードデリバリー市場に参入準備 (13日)

 中国のフードデリバリー大手である美団(Meituan)が、ベトナム市場への参入準備を進めているようだ。ホーチミン市で法人を登録し、人材の募集も開始した。  税務登録情報によると、ベトナム現地法人のメイト...

26年1月新車販売台数、前年同月比約2倍も前月比減 前年の反動 (13日)

 2026年1月の自動車市場は、前年同月比では大幅増となったが、前月比では減少し、実勢としては弱含んだ。年末商戦の反動減や消費者の慎重姿勢が影響したとみられる一方、不動産開発を中核とする民間複合企業

ホイアン:2月16日~19日は旧市街の入場チケット販売停止、見学可 (13日)

 南中部地方ダナン市ホイアン世界文化遺産保存センターは11日、2026年のテト(旧正月)にあたり、ホイアン旧市街でのチケット販売・観光案内業務を一時停止すると発表した。  チケット販売・観光案内業務は、2...

テトの繁忙期を迎える魚の炭火焼き、職人は昼夜大忙し (8日)

 テト(旧正月)が近づくと、宴席用やテト期間に備えた保存用として、海の魚の炭火焼きの需要が高まる。これに伴い、北中部地方クアンチ省のクアベト村で魚を焼く仕事に従事する人々は、平常時よりも一層忙しくな...

サングループ、ホーチミンの海沿いで大型ウォーターパークを開業 (13日)

 観光不動産開発を手掛けるサングループ(Sun Group)は12日、ホーチミン市フオックタン街区(旧バリア・ブンタウ省ブンタウ市)の海沿いで大型ウォーターパーク「サンワールド・ブンタウ・アクアアドベンチャー(Sun...

ホーチミン:ベンタイン市場前の棺桶パフォーマンス、11人に有罪 (13日)

 ホーチミン市第1地域人民裁判所は10日、2025年2月25日にベンタイン市場前で黒づくめの集団が棺桶を担いでパレードした事件の被告11人に有罪判決を下した。  裁判所は、被告らが道路を逆走し、交差点を横断...

ハノイ・メトロ、テト期間中の9日間は無料運行 (13日)

 ハノイ市の都市鉄道(メトロ)を運営するハノイ・メトロ(Hanoi Metro)は、2月14日~22日(旧暦12月27日~1月6日)のテト(旧正月)期間中、メトロ2A号線(カットリン~ハドン区間)と3号線(ニョン~ハノイ駅区間)の両路...

神経技術の地場スタートアップ「ブレインライフ」、6000万円調達 (13日)

 神経技術分野の地場スタートアップであるブレインライフ・リンク・テクノロジー(Brain-Life Link Technology)は、IDGキャピタル・ベトナム(IDG Capital Vietnam)傘下のデジタル資産投資会社IDGXから100億VND(約...

VNPTイーペイ、韓国フィンテック企業と提携 企業の決済DX推進 (13日)

 フィンテックソリューションやクラウドサービス(SaaS)ソリューションなどの構築を手掛ける韓国ウェブキャッシュ・グローバル(Webcash Global)のベトナム法人ウェブキャッシュ・ベトナム(Webcash Vietnam)はこの...

ホーチミン:ドローンで荷物を海上輸送、速度は陸路の6倍 (13日)

 ホーチミン市は12日、ドローンによる荷物の海上輸送路線を開設した。同市科学技術局、ベトナム郵便総公社(ベトナムポスト=Vietnam Post)、CTグループ(CT Group)傘下のCT UAVが協力し、旧ホーチミン市カンゾー...

ハノイ:居住管理を強化、オンライン居住登録を推進 (13日)

 ハノイ市当局は、居住管理を強化し、手続きのデジタル化を進めている。その一環として、街区・村レベルの人民委員会は警察と連携し、住民に国家公共サービスポータルおよび電子身分証明アプリ「VNeID」による居...

データセンターへの電気料金適用、通信大手5社が見直し要請 (13日)

 地場の通信・IT大手5社はこのほど、商工省に対し、データセンターへの商用電気料金適用の見直しを求めた。各社は、従来と同じく生産用電気料金を適用するよう要請している。  見直しを求めたのは、◇国防省...

ホーチミン:「ナムビンズオン技術大学」を設立へ (13日)

 レ・タイン・ロン副首相は10日、ホーチミン市における「ナムビンズオン技術大学」の設立許可方針を承認する首相決定に署名した。首相は教育訓練省に対し、関係省庁と共同で同大学の設立計画を審査するよう指示...

韓国コーヒーチェーン「ザ・ベンティ」、ベトナム2号店をオープン (13日)

 コーヒーチェーンを展開する韓国のザ・ベンティ(theVenti)はこのほど、ホーチミン市にベトナム2号店をオープンした。  ベトナム2号店は、ホーチミン市ロンビン街区(旧トゥードゥック市)の大規模都市区「ビ...

グラブ、6人乗りEV配車サービスを6省・市で開始 (13日)

 シンガポール系グラブ(Grab)の現地法人グラブベトナム(Grab Vietnam)は10日、6人乗り電気自動車(EV)配車サービスを開始した。  同サービスに使用される車両にはEVとハイブリッド車が含まれる。サービスは、...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved