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- 離陸待ちのベトナム航空機2機が接触事故
- 1機の右翼先端がもう1機の垂直尾翼に接触
- 事故調査チーム発足、調査中
ハノイ市ノイバイ国際空港で27日午後、ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)の離陸待ちの旅客機2機が接触事故を起こし、4人のパイロットが一時的に飛行業務から外された。
接触事故が起きたのは、誘導路と滑走路のエリアで、ボーイングB787型機(機体番号VN-A863)の右翼先端が、エアバスA321型機(機体番号VN-A338)の垂直尾翼に接触した。VN-A338が規定の待機位置を守らず、誤って停止していたことが原因と見られている。
事故当時、両機には計386人の乗客が搭乗していたが、負傷者はいなかった。乗客と荷物はターミナルに戻され、旅程を継続できるよう代替便が手配された。事故現場は同日午後3時25分に使用が再開された。2機は損傷を受け、運航を停止して技術点検が進められている。
ベトナム民間航空局(CAAV)は事故発生後、事故調査チームを発足し、機体情報やブラックボックスの回収など調査を進めている。
同局はまた、全国の航空会社や空港運営事業者に対し、航空安全管理体制の見直しを指示し、空港内の標識・照明・滑走路表示の再点検、航空機の誘導支援システムの整備、誤進入や接触事故防止のための監視強化を求めた。