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- 被害者はビンロン省出身の23歳女性
- 殺人容疑で交際相手の男を逮捕・起訴
- 先天性ろう者、家族は数年前に米国移住
ホーチミン市警察は10日、7月下旬に同市タインミータイ街区(旧ビンタイン区)ソービエットゲティン(Xo Viet Nghe Tinh)通りの路地に放置されていたスーツケースの中から女性の遺体が見つかった事件で、殺人および死体遺棄の疑いで容疑者2人を逮捕・起訴した。
警察はボー・バー・タイン容疑者(男・32歳)を殺人容疑で逮捕・起訴し、共犯と見られるもう1人の容疑者も逮捕した。被害者は南部メコンデルタ地方ビンロン省出身のN・T・N・Hさん(23歳)で、生まれつきのろう者であるタイン容疑者とは恋愛関係にあったとされる。
警察の調べによると、7月22日、Hさんはソービエットゲティン通りにあるタイン容疑者の自宅を訪問し、何らかの原因で喧嘩となり、カッとなったタイン容疑者がHさんをナイフで殺害した。タイン容疑者は自宅に2日間、遺体を放置した後、遺体をスーツケースに入れて、7月25日に自宅から約20m離れた路地に遺棄した。
その後、タイン容疑者は東南部地方ドンナイ省に逃亡していたが、警察によって逮捕された。タイン容疑者の供述に基づき、警察は共犯のラ・ガン・トゥック容疑者を逮捕して取り調べを行っている。
なお、地元住民によると、タイン容疑者は数年前まで家族と一緒に住んでいたが、家族は米国に移住し、ろう者であるタイン容疑者だけ面接で不合格となったため、ホーチミン市に1人残って暮らしていたという。