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- 故ホー・チ・ミン主席遺跡区に寄贈
- 生前使用したタイプライターと置き時計
- ホー主席の遺産を後世に伝える一助に
故ホー・チ・ミン主席がかつて居住・執務していたハノイ市の主席府内にある故ホー・チ・ミン主席遺跡区はこのほど、ホー主席の元護衛で、同遺跡区の元所長でもあるチャン・ビエット・ホアン氏より、ホー主席の遺品2点の寄贈を受けた。
寄贈されたのは、タイプライターと置き時計で、いずれもホー主席が生前に実際に使用していたものだ。
タイプライターは、スイスの精密機器メーカーであるパイヤール(Paillard)製の「エルメス(Hermes)」で、ホー主席が記事や文書、祝電、弔電などの作成に日常的に使っていた。出張時にも携帯し、移動中に膝の上で使用することもあったという。
一方、置き時計は、1964年にハノイ市のホアンキエム湖近くで購入されたもので、主席遺跡区の高床式住居(ホー主席が晩年の11年間を過ごした場所)に現在展示されているモデルと同じ型だ。この時計は、主席の規律ある生活を象徴する品として知られている。
ホアン氏は、1966年から1969年にかけてホー主席の護衛を務め、晩年の病床にも付き添った。1988年から2004年までは主席遺跡区の所長を務めた。
今回の寄贈についてホアン氏は、「ホー・チ・ミン主席の遺産を後世に伝える一助になれば」と語り、「孫と共に収集した品を次の世代に残したい」という思いも、寄贈の理由のひとつだと述べた。
今回寄贈された遺品は、主席遺跡区の資料をさらに充実させるだけでなく、ホー主席に仕えた人々の誠実な思いを未来へとつなぐ貴重な証ともなる。