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- 台風13号の暴風で沖に流され2日間漂流
- 荒波で3人バラバラに「孤独との戦い」
- 全員の生還でリーソン島はお祭り騒ぎ
南中部地方クアンガイ省リーソン島の漁民3人が、暴風雨の中で2日間漂流した末に奇跡的に救助された。救助されたのは、◇レ・バン・サインさん(男性・37歳)、◇ズオン・クアン・クオンさん(男性・44歳)、◇ファン・ズイ・クアンさん(男性・47歳)の3人。サインさんとクアンさんは快方に向かっており、クオンさんは同省総合病院で治療を続けている。
6日午後、西アンビン港から海に飛び込むクオンさんの姿を目撃したサインさんとクアンさんは、竹製のかご舟で救出に向かった。しかし、台風13号(アジア名:カルマエギ、日本では台風25号)の接近により小舟は荒波に飲まれ、3人とも沖に流されてしまった。
暗闇の中で高波が何度も襲いかかり、3人は互いに声をかけ合いながら絶望と闘った。サインさんはこう語る。「波で離れ離れになった瞬間が一番怖かった。孤独は人を絶望させる。家で待つ妻子の顔を思い浮かべ、それだけを支えに泳ぎ続けた」。
8日午前9時頃、貨物船「ハイナム(Hai Nam)39号」がクアンさんを発見し救助した。クアンさんは疲労困憊となりながらも、仲間を探すため船に残った。同日午後4時頃、「アンビン・エクスプレス(An Vinh Express)号」がサインさんを救助した。その後、クオンさんも別の海域で北中部地方クアンチ省の漁船に救助された。
3人は食料も水もないまま、荒れ狂う海を2日間漂流しながら生還したことになる。全員の無事が伝えられたリーソン島は島中が歓喜に包まれ、港で花火が打ち上げられた。島はまるで一足早くテト(旧正月)を迎えたかのような熱気に包まれ、住民たちは3人の勇気を称えた。
この出来事は人間の限界を超えた奇跡であり、嵐の中で互いを信じ、助け合った中部漁民の絆の証であると称賛の声があがっている。地元メディアによると、クオンさんは家庭のトラブルから自殺を図り、海に飛び込んだとされている。
・ 奇跡の生還を果たした漁民ら、12日間の壮絶な漂流生活を語る (2022/07/26)

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