![]() (C) タインホア省警察 |
北中部地方タインホア省警察は20日、大規模なダイヤモンド密輸事件の捜査を拡大し、ホーチミン市人民委員会傘下の金・宝飾品大手であるサイゴンジュエリー(Saigon Jewelry=SJC)の営業部長ら4人を密輸容疑で新たに立件した。警察は追加で各種ダイヤモンド計354個(約688億VND=約4億3000万円相当)を押収している。
新たに立件されたのは、◇SJC営業部長のファム・ティ・ホン・ズエン容疑者(女・32歳)、◇チャン・コン容疑者(男・51歳)、◇チャン・フウ・タイン・クアン容疑者(男・32歳)、◇ホアン・チュン・バック容疑者(男・34歳)の4人で、いずれもホーチミン市在住だ。
顧客を装い密輸ダイヤを合法化
警察の調べによると、2022年から2024年にかけて、当時SJC社長だったレ・トゥイ・ハン被告(女)の指示のもと、ズエン容疑者が香港からの密輸ダイヤモンドの調達を直接担当した。ベトナムに不法に持ち込まれた後、コン容疑者がSJCに販売し、残る2人が納品を行っていた。
ズエン容疑者は複数の顧客情報を無断で使用し、個人顧客から買い取ったかのようにSJCのシステムに偽の記録を作成した。その後、SJCが49%を出資する関連会社ロンバンSJC(Rong Vang SJC)で鑑定させ、自社の小売店舗で合法的な商品として販売していた。このルートで密輸されたダイヤモンドは約3400個、総額5000億VND(約31億円)超に上ったという。
宝飾市場に広がる波紋と当局の動き
密輸の隠れ蓑となっていたSJCだが、同社の2025年の税引後利益は前年比+9.4%増の4255億VND(約26億3000万円)と過去最高を記録していた。なお、事件を主導したハン被告は2025年9月に別の事件の裁判で資産横領罪や公務執行上の職権乱用罪により、禁固22年の有罪判決を受けている。
同密輸事件をめぐっては、すでにジュエリー製造・小売大手フーニュアン・ジュエリー[PNJ](Phu Nhuan Jewelry)傘下の鑑定子会社PNJ-LABの元社長や鑑定スタッフ、有名宝飾店の社長ら計31人が立件されている。密輸グループは香港に拠点を置くインド国籍の人物が主導しており、密輸ダイヤは市場価格の3分の1という安値で国内の宝飾店に卸されていた。
なお、商工省は、貴金属や宝石を扱う企業5社に対する特別検査を実施する計画を明らかにした。
・ PNJ、流動性確保へダイヤ買い取りを最長120日の分割払いに (2026/07/23)
・ 休業発表のダイヤモンド販売大手、PNJは関係を否定し親会社から撤退へ (2026/07/22)
・ ダイヤ密輸事件、有名宝飾店社長ら4人を追加立件 計31人に (2026/07/16)
・ PNJがダイヤ密輸関与を全面否定、ベトナムの輸入状況も判明 (2026/07/13)
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・ サイゴンジュエリー元社長に禁固25年、金地金の不正製造などで (2025/10/02)

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