ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
RSS
Login
 ようこそ ゲスト様 
VietJo ID

ベトナム支援の専門家 ラン・ジエン女史

2007/06/10 08:47 JST配信

 ベトナム系カナダ人のラン・ジエン女史は、故郷で貧しい生活を送る人たちを支援する多くのプロジェクトに、多大な額の支援をすることに心血を注いできた人物として知られている。

 1960年当時、サイゴンで女学生だった彼女は、その後の人生を180度変えてしまうような一大決心をする。「女の子は時期が来たら家庭に入るものだ」という両親の意に従う代わりに、グエン・ティ・スアン・ラン(ラン・ジエン女史の子供のころの名前)は留学を決意したのだ。「たとえ女の子でも立派な人間になることはできる」。ランはそのことを自ら証明したいと思ったという。

 看護学を学ぶためにアメリカの大学へ入学したが、それは当時のベトナムでは非常に珍しいケースだった。4年後に無事卒業し、コロラド州デンバー市のロレット・ヘイツ校の奨学生に選ばれたが、アメリカに留まることはせず新たな土地へと旅立つ。1965年、ランはアフリカはチュニジアのチュニス大学で生物学を学ぶ。ここでの授業はすべてフランス語だった。

 1965年から翌年にかけて、ランはパリのジョフリー・サンイレール病院で婦長を務め、ここで彼女は運命の男性と出会う。チャン・チョン・ジエン教授、国際的に有名な物理学者だ。2人は結婚し、カナダへ渡る。ここで彼女はラン・ジエン夫人と呼ばれるようになるが、学問を続けるためにアメリカへと戻る。1971年、彼女はニューヨーク大学で統計学を修め、さらに3年後にはコロンビア大学で看護修士を取得する。1991年にはロンドン大学で看護学の博士号も取得した。

 カナダへ戻ると、彼女はニューファンドランド記念大学における国際看護学センターの設立に関わる。その後も次々に社会的な運動や研究に従事し、看護学界における知名度を上げていった。彼女は同業者からも尊敬され、看護学に関する多くの団体の指導に当たった。カナダのアトランティック地域における看護系大学協会の会長を務めたこともある。また、貧しい人々や社会的弱者の権利を守る活動にも積極的に参加してきた。2000年からはカナダにおける移民女性の権利を守る組織の代表を務めている。さらにHIV予防運動にも参加している。

 一方、夫の方もまた別のやり方でベトナムに貢献している。物理学者として彼の名は世界中で有名だが、彼はそれをベトナムの若き学生のために役立てようとしたのだ。「国家は人なり」という信念にのっとって、彼はベトナムの学生を海外に留学させて修士号や博士号をとらせることに協力した。また、彼は常に妻の活動を支え続けた。

 ラン・ジエン女史は今も祖国の貧困を減らし生活水準を向上させる活動を精力的に行っている。ベトナムの地方におけるヘルスケアワーカー訓練プログラムは、農村地域で看護師を養成するための活動で、彼女自身が提唱したものだ。この活動は2004年に、すぐれた国際開発プログラムに贈られるビル・マックウィニー・アワードのトップ5に選出された。

 2002年から2007年にかけては、健康状態の改善によって貧困を解消するプロジェクトに参加した。また、2005年から2010年にかけて実施されている農村の貧困集落に対する医療サービス向上プログラムにも参加している。彼女はまさに「ベトナム支援の専門家」と呼ばれるにふさわしい人物と言えるだろう。

[2007年4月27日 Thanh Nien紙 電子版].  © Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースと自社過去記事を参考に記事を編集・制作しています   利用規約   免責事項
新着ニュース一覧
マン国会議長、IPU事務総長と会談 ベトナム国会への支援要請 (12:50)

 トルコのイスタンブールで開催されている第152回列国議会同盟(IPU)会議の枠組みで、チャン・タイン・マン国会議長は現地時間17日午前、IPUのマーティン・チュンゴン事務総長と会談した。  会談でマン国会議...

ベトナム旅行中に事故死した英国人女性が臓器提供、3人の命救う (10:45)

 ハノイ市のベトドク(越独)友好病院は、ベトナムで亡くなった英国人女性のO・S・Wさん(19歳)からの肝臓提供により、B型肝炎と重度の肝硬変を背景とした急性肝不全を患っていたN・V・Gさん(男性・53歳)、腎臓提供...

ホーチミン:南部解放記念日、市内7か所で花火打ち上げ (9:29)

 ホーチミン市人民委員会はこのほど、南部解放・南北統一51周年(1975年4月30日~2026年4月30日)およびメーデー140周年(1886年5月1日~2026年5月1日)を祝う「祖国統一」フェスティバルの一環として、4月30日(木)...

貧しい生徒に教育の希望を、8年間父親代わりを務める教師 (12日)

 南中部地方ラムドン省第2ダムロン村第179小地区の学校にある職員宿舎の狭い台所で、教師のホアン・バン・ゴックさん(男性・39歳)は山のタケノコを調理しながら、2人の「子ども」に夕食の準備をするよう促す。 ...

越中が共同声明を発表、中越運命共同体の構築を推進 (17日)

 トー・ラム書記長 兼 国家主席の14日から17日までの中国訪問に際し、ベトナムと中国は包括的・戦略的パートナーシップを深め、中越運命共同体の構築を推進する共同声明を発表した。両国は「6つのより」(※)の越...

フン首相、シンガポール首相と電話会談 低炭素電力売買などで一致 (17日)

 レ・ミン・フン首相は16日、シンガポールのローレンス・ウォン首相と電話会談を行った。両首相は、両国間の包括的・戦略的パートナーシップを実質的かつ効果的に発展させることで一致した。  フン首相は、...

マン国会議長がトルコ大統領と会見、貿易投資の促進で合意 (17日)

 第152回列国議会同盟(IPU)会議への出席およびトルコでの二国間活動の枠組みの中で、チャン・タイン・マン国会議長は現地時間16日午後、同国のレジェップ・タイップ・エルドアン大統領と会見した。  双方は...

ベトナム産ザボンとライム、公式ルートで中国輸出へ (17日)

 ベトナム農業環境省は15日、中国海関総署(GACC)との間で、ベトナム産のザボン(ポメロ)とライムの中国への輸出に関する議定書に署名した。  両国の植物保護・検疫分野の専門機関が2019年から技術交渉を重ね...

タクシーラビ、ビンファスト製EV2000台を導入 全車両を転換 (17日)

 タクシー事業を展開するイーギア投資貿易(Y Nghia Investment And Trading、ブランド名:タクシーラビ=Taxi Lavi)は15日、不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](V

韓国水資源公社、ホーチミンの浄水場にAI運用技術を導入 (17日)

 韓国水資源公社(K-water)はこのほど、ホーチミン市クチ村のケインドン(Kenh Dong)浄水場に人工知能(AI)を搭載した浄水場運用技術を提供すると発表した。同技術を海外に提供するのは、今回が初めて。  ケイ...

ホーチミン:他人の土地に約50軒を違法建築・売却、男を逮捕 (17日)

 ホーチミン市警察は16日、他人の土地に50軒近くの家を違法に建築し、複数の人に売却したとして、詐欺・資産横領の容疑でレ・バン・ホアン容疑者(男・57歳)を逮捕した。 土地占拠と違法建築の経緯  事件...

ファーウェイ、ベトナムで公式オンラインストアを開設 (17日)

 中国の通信機器大手メーカーであるファーウェイ(Huawei)は、ベトナム市場向けの公式オンラインストアを開設した。  4月21日より本格的に稼働する予定で、同ブランドの製品を求める消費者にとって新たな正規...

在越欧州企業の26年Q1景況感指数、前期比低下も長期見通し楽観 (17日)

 在ベトナムヨーロッパ商工会議所(ユーロチャム)がベトナムに進出している欧州企業を対象に実施した2026年第1四半期(1~3月期)業況判断指数(BCI)の調査結果によると、同期のBCIは72.7ポイントとなり、直近のピー...

ベトジェットエア、ベトナム〜中国間を結ぶ新5路線を発表 (17日)

 トー・ラム書記長 兼 国家主席の中国公式訪問に合わせ、地場系コングロマリット(複合企業)のソビコ・グループ(SOVICO Group)および国内最大手の格安航空会社(LCC)ベトジェットエア[VJC]

サン・フーコック航空、ホテルでの搭乗手続き・手荷物預け入れ試行 (17日)

 観光不動産開発を中核とする地場系コングロマリット(複合企業)サングループ(Sun Group)によると、南部メコンデルタ地方アンザン省のフーコック国際空港は4月17日から、同空港を出発する便について、一部ホテル...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved