![]() (C) Phan Dinh, Thanh Nien |
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ホーチミン市3区ボーバンタン(Vo Van Tan)通り378番地には、ホーチミン市民から外国人観光客までが足を運ぶ、ベトナム風焼きバナナチマキ(バインチュオイネップヌオン=Banh chuoi nep nuong)屋がある。
店主はグエン・ティ・トゥー・マイさん(女性・62歳)。この店では炭火の上で次々に大量のバナナチマキが焼かれ、店先は香ばしく甘い香りが漂い客足が途絶えない。マイさんはひょんなきっかけから焼きバナナチマキを売るようになったという。
幼いころから焼きバナナチマキが大好きだったマイさんだが、店で買うものは今ひとつ美味しくなかった。ある時、自分で作って食べようと思いついたマイさんは、近所の女性に作り方を習い、さらに自分なりにアレンジした。
炭火で焼くため煙が出るので玄関先に小さなコンロを置いて2~3個を焼きながら団扇で仰いでいたところ、通りすがりの人が香りにつられて買いに来たのが始まりだ。売ってしまえば子供や孫の分がなくなってしまうと、買いたいという人の申し出を断ったが、頼み込まれたマイさんは2個だけ売った。続けて焼いていると、別の人が買いたいと申し出てきた。
そこで、マイさんは家族で食べる分のほかに売る用に数個多めに焼くようになった。すると翌日もやはりマイさんの焼きバナナチマキを買いに来る人が現れ、その時焼いていた分をみんな買って行ったという。
その後も客は増えていき、ある時にはタイ人観光客が全部を買い取りたいと申し出てきたが、大勢の客が焼きバナナチマキを待っているからと断ったこともあるそうだ。当初は1日3kg使っていたもち米を今では10kgまで増やしたが、それでも毎日売り切れになる。
マイさんが焼くバナナチマキの人気ぶりを妬んで、「もち米にココナッツの皮のカスを混ぜている」、「もち米にうるち米を混ぜている」、「ココナッツミルクに増粘剤を混ぜている」などど吹聴する人も現れたが、客足が遠のくことはなかった。
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