ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ベトナム人旅行者の9割超がSNSで目的地決定、人気1位は日本

2025/03/11 06:09 JST配信
イメージ写真
イメージ写真 写真の拡大.
  • 若い世代の大半が「癒しの旅行」を切望
  • 若者は旅行の質にもこだわる傾向
  • 最も関心ある旅行先は日本、中国も人気

香港に本社を置く現地観光ツアー予約サイト「クルック(KLOOK)」のレポートによると、ベトナム人旅行者の90%以上が、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で話題になっているか、あるいはチェックインするに相応しい美しい景色があるかどうかという理由で旅行先を選んでいる。

 同調査は14か国・地域の市場の7000人を対象に実施したもの。ミレニアル世代とZ世代は、旅行をエネルギー充電して人生のバランスを取り戻す手段と捉えるようになっている。若い世代の旅行者の10人中9人が「癒しの旅行」を切望しているが、様々な理由から実現が難しいと回答。主な理由は、◇時間不足:全体の60%、◇仕事の責任のため:ミレニアル世代の47%、◇経済的な懸念:Z世代の50%などとなっている。

 クルックのエリック・ノック・ファー会長は、「仕事や生活による日々のストレスで若い世代は疲労している。旅行という行為が心を癒す効力を持っていることは否定できない」と語った。調査によると、旅行者の92%が「休暇を終えると虚無感を覚える」と回答しており、40%近くが「すぐ次の旅行計画を立てる」としている。

 経済的な困難があるにもかかわらず、旅行の質にもこだわる傾向があり、91%がホテルと航空券に予算の全額を使うのではなく、予算の半分を旅先での体験型アクティビティに費やす準備があるという。Z世代は、オールインクルーシブ(宿泊料金に食事や飲み物、アクティビティなどの基本的な料金が含まれているプラン)で、お手頃価格でユニークな体験をすることに興味を持っている。あまり知られていない目的地で冒険のような体験をし、デジタルデトックスでリフレッシュするのが2025年のトレンドになると予想される。

 一方で、SNSは若者が旅行の目的地を決める重要な要素となっている。旅行者の79%はSNSのおすすめをもとに、ツアー、ホテル、アクティビティを予約。このうち27%はオンラインで人気の場所を訪問するため、20%を追加で支出する用意があると回答している。

 ベトナム人旅行者の90%以上は、SNSで話題になっているか、またはチェックインするための美しい景色があるかどうかで旅行先を決定。Z世代は、キーオピニオンリーダー(Key Opinion Leader=KOL)の影響を受けやすく、ミレニアル世代はより詳細な情報を扱うブロガーやビデオブロガーを信頼している。

 時間と資金の制限がある中でも、若い世代の旅行への探求心は衰えておらず、調査対象の84%が「2025年中に少なくとも1回の海外旅行を計画する」と回答。これは前年の71%と比べて大きく増加している。

 日本は引き続き世界中の若者が最も憧れる旅行先となっており、中国への関心度も前年から7倍へと増加して2位に浮上。一方、ベトナム人旅行者が特に関心を示している旅行先としては、日本(21%)、韓国(13%)、タイ(10%)、シンガポール(8%)があり、中国とオーストラリアも新たな選択肢として浮上している。

[PLO 10/03/2025,U].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
第13回越米国防政策対話、外交関係樹立30周年 (16:11)

 ホアン・スアン・チエン国防次官と米国防総省インド太平洋安全保障担当のジョン・ノー国防次官補は8日、ベトナムと米国の13回目の国防政策対話を行った。両国は2025年で外交関係樹立30周年を迎える。  チエ...

ベトナムとアゼルバイジャン、戦略的パートナーシップに関係格上げ (16:04)

 アゼルバイジャンを公式訪問したトー・ラム書記長は、同国の首都バクーで現地時間7日午後にイルハム・アリエフ大統領と会談した。1992年の外交関係樹立以来、ベトナム共産党書記長がアゼルバイジャンを訪問した...

THACO、クアンナム省の自動車機械工業団地を拡張へ (14:32)

 南中部沿岸地方クアンナム省人民委員会はこのほど、同省のチューライ・チュオンハイ拡張自動車機械工業団地のインフラ整備案件に関する投資方針を承認した。  投資主は、地場系コングロマリット(複合企業)...

世界のベトナム人街を訪ねて【ロンドン編】 (4日)

(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。)  ロンドン:歌謡曲でムードたっぷり、街角カフェでベトナムコーヒーを1杯  国外に住むベトナム人、いわゆる越僑は、2024年末時点で世界130

タンソンニャット国際空港、開業間もない新ターミナルで雨漏り (14:15)

 ホーチミン市タンソンニャット国際空港の第3旅客ターミナル(T3)で7日、雨漏りが発生した。投資総額11兆VND(約610億円)をかけて建設され、開業から1か月も経っていない新ターミナルでの出来事だった。  7日...

マングデン空港とバンフォン空港を全国空港開発計画に追加へ (14:14)

 チャン・ホン・ハー副首相はこのほど、南中部高原地方コントゥム省で建設が計画されているマングデン空港と、南中部沿岸地方カインホア省のバンフォン経済区で建設が計画されているバンフォン空港を、「2050年...

ベトナム航空、アディエンと決済パートナーシップを拡大 (13:35)

 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)はこのほど、オランダに本社を置き、決済プラットフォームを提供するアディエン(Adyen)との決済パートナーシップを拡大した。

ジエン商工相が主要企業と会合、米国との購買合意実施を加速へ (6:41)

 相互関税への対応の一環として、米国側との交渉を担当するベトナム政府交渉団の団長を務めるグエン・ホン・ジエン商工相は7日、企業と会合を行い、米国との合意の実施促進について協議した。  会合に招へい...

ベトナム航空、インド・パキスタン衝突で欧州路線の飛行ルート変更 (6:03)

 インドとパキスタンの衝突を受け、ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は、ベトナムと欧州を結ぶフライトの運行計画と飛行ルートの変更を発表した。  7日には、以

ホイアン:海岸で発見の古い木造船、数百年前に建造か (5:17)

 南中部沿岸地方クアンナム省ホイアン市の海岸で2023年12月に発見された古い木造船は、数百年前に建造された古代船とみられている。同省文化スポーツ観光局は7日、木造船発見現場の監視と保護を関係機関に要請し...

地場企業、レイヤー1ブロックチェーンネットワークを開発へ (5:04)

 地場ワンマトリックス(1Matrix)は6日、ベトナム人が設計・運営する国産のレイヤー1ブロックチェーンネットワークを開発・運営する計画を発表した。  同社は、企業や官民向けに包括的なブロックチェーンソリ...

村田製作所の生産子会社、ドンナイ省で新生産棟を着工 (4:07)

 株式会社村田製作所(京都府長岡京市)の生産子会社であるムラタ・マニュファクチャリング・ベトナム・ホーチミンプラント(Murata Manufacturing Vietnam Co., Ltd. Ho Chi Minh Plant)は、新生産棟の建設を開始...

アイデム、地場リキベトナムと業務提携 外国人材への就職支援強化 (3:56)

 総合人材情報サービスの株式会社アイデム(東京都新宿区)が展開するアイデムグローバルは4月22日、ベトナム最大手の日本語学校を運営するリキベトナム教育・貿易(Riki Viet Nam Education and Trading、ハノイ市...

ベトナムロジスティクス国際展示会、ホーチミンで7月31日から (2:35)

 ホーチミン市7区のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, quan 7, TP. Ho Chi Minh)で、7月31日(木)から8月2日(土)まで、「ベトナムロジスティクス国際展示会2025(VILOG ...

内務省、特定分野の外国人専門家の労働許可証免除を提案 (8日)

 内務省は、外国人労働者のベトナムでの就労に関する政令第152号/2020/ND-CPおよび政令第70号/2023/ND-CPを改正・補足する政令案を策定しており、この中で、特定事業分野の外国人専門家について規定を緩和するこ...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved