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- Booking.comがLGBTに優しい旅行先発表
- トップ8にシカゴ、シドニー、ポルトなど
- アジアからはホーチミンが唯一選出
世界最大級の宿泊予約サイト「ブッキング・ドットコム(Booking.com)」はこのほど、6月のプライド月間(LGBTプライド月間)を記念して、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーなどの性的マイノリティ)に優しい旅行先トップ8を発表した。ベトナムからはホーチミン市がランクインしている。
プライド月間は、LGBTの文化とコミュニティによる貢献を記念するための月。1969年6月に米国・ニューヨークで「ストーンウォール事件」と呼ばれる暴動が発生したことを発端に、世界各地で性的マイノリティの尊厳を訴えるパレードが行われるようになったことに由来し、毎年6月に世界各地でプライド月間が実施されるようになった。
世界を旅することは人々の権利だが、LGBTの人々は、自分たちの安全とウェルビーイング(心身の健康や幸福感)を考慮して目的地を決めなければならない。Booking.comは今回、LGBTの旅行者向けに、LGBTに優しい旅行先のリストを発表した。
Booking.comは、「すべての人が、ありのままでいられる宿に泊まろう」をコンセプトに、2021年に「Travel Proud」プログラムを創設。現在は世界150か国・地域の10万軒あまりの宿泊施設が同プログラムに登録している。ベトナムからの登録数は前年同期比2.35倍に増加し、特に大きく伸びている。今回のリストは、同プログラムに登録している宿泊施設の割合に基づいて選出されたもの。
ベトナム最大都市のホーチミン市は、自由な雰囲気、多様なコミュニティ、ダイナミックな文化を持つことから注目の旅行先となっている。中心部の1区や3区には、多くのアートスペースやオープンカフェがあり、市ではLGBTの人々が平等な権利を求める活動「ベトプライド」が定期的に行われている。
なお、Booking.comはLGBTに優しい旅行先として、ホーチミン市のほかに、◇ブライトン・アンド・ホーヴ(英国)、◇シカゴ(米国)、◇シドニー(オーストラリア)、◇ポルト(ポルトガル)、◇フロリアノポリス(ブラジル)、◇トリノ(イタリア)、◇チューリッヒ(スイス)を紹介している。