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【第3回】お土産開発支援!ベトナム建国の父、ホーチミン氏の故郷【VIETJO LIFEコラム:ベトナム・フェアトレードの旅】

2018/08/24 13:00 JST配信

(本記事は、2018年8月23日付け「VIETJO LIFE」で配信されたものです。)

こんにちは、青年海外協力隊の山田邦永(やまだくにはる)です。2017年10月より、ベトナムの非政府組織(NGO)、 VIRI で、ハノイを拠点に 活動 しています。

コラム第3回では、現在進行中の ゲアン省 ナムダン県でのプロジェクトについて紹介します。福島県二本松市の「 菓子処まつもと 」の職人、松本克久さんとの協働プロジェクトで、必要となる資金の一部を クラウドファンディングで調達 しながら、収入向上を目指して新しいお土産を開発しています。

ベトナムの中でも貧しいゲアン省、UNESCO無形文化遺産「ビーザム」

ベトナムには全部で63の市・省があります。ゲアン省はベトナム北中部に位置し、海岸平野部からラオス国境山岳地帯に広がり、省都はビン市です。2014年のゲアン省の1人あたりの月平均収入は約7600円と、国平均の約13000円や北中及び中部沿岸地域の約9500円を下回っており、ベトナムの中でも最も貧しい省の1つです。

出典: General Statistics Office of Viet Nam

ゲアン省に代々伝わる伝統的な民謡「 ビーザム 」は、2014年、UNESCOの無形文化遺産に登録されています。ビーザムでは、両親への敬意、勤勉さ、誠実さ等、美徳とされることが、ゲアン省の方言により綴られています。ゲアン省民はビーザムを子守唄として歌い、また、船を漕ぎ、織り物をし、農作業をする際など、日常生活とともに歌っており、満たされた気持ちで日々の生活を送る上で重要な役割を果たしています。



葛(くず)の生産地、ホーチミン氏の故郷のゲアン省ナムダン県

ゲアン省ナムダン県は、省都ビン市から西へ15kmに位置し、ベトナム建国の父、ホーチミン氏の生家があることで有名です。ナムダン県は、やせた土地、台風・洪水被害などの厳しい自然条件や、道路の整備不足による経済の閉塞などにより、地域住民の所得は特に低く、住民の多くは極めて厳しい生活を強いられています。


ナムダン県のナムアイン村生活共同体では、現地で採れる葛(くず)の根から、葛の粉を製品として生産しています。多くのベトナム人は、暑さの厳しいベトナムにおいて、 体にこもった熱を逃がすために葛粉ジュースを飲んでいます 。共同体メンバーは、ナムダン県の葛を使った製品を生み出すことに誇りを持っており、葛の粉を使ったナムダン県を代表するような新しいお土産を開発しようと、意欲に溢れています。


この意欲を後押しすべく立ち上がったのが、福島県二本松市の「 菓子処まつもと 」の職人、松本克久さんです!


本文の続きはこちら → VIETJO LIFE「【第3回】お土産開発支援!ベトナム建国の父、ホーチミン氏の故郷
コラム「ベトナム・フェアトレードの旅」の一覧はこちら → 「ベトナム・フェアトレードの旅

著者紹介
青年海外協力隊 山田邦永
ベトナムのNGO、VIRI で、ハノイを拠点に活動中の青年海外協力隊隊員が、彩り豊かな「ベトナム・フェアトレードの旅」へと皆さまを案内します。VIRIは世界フェアトレード機関(WFTO : World Fair Trade Organization)から国際フェアトレード組織として認められたベトナム唯一の団体です。

著者略歴:1983年生まれ。愛知県出身。東京大学卒業、東京大学大学院修士課程修了(分子生物学)、ビジネス・ブレークスルー大学大学院修士課程修了(MBA)。元ファイザー勤務、元ジョンソン・エンド・ジョンソン勤務(R&D)。現在、青年海外協力隊(任期:2017年10月~2019年9月、活動概要:VIETJOベトナムニュース記事参照)。
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