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- 現在の仕事に満足のベトナム人は1割
- 給与と仕事の安定が最優先事項
- キャリアアップ重視は全体の3分の1
ベトナム人労働者は、自分の仕事に対する満足度が低く、「満足」と回答する割合が東南アジアで最も低かった。これは、社会と環境の進歩の促進を目指すプラットフォームである、Jobs_that_makesense Asiaと総合人材会社マンパワーグループ(Manpower Group)が共同実施した調査で明らかとなったもの。
この調査は、東南アジア6か国(◇シンガポール、◇マレーシア、◇フィリピン、◇インドネシア、◇タイ、◇ベトナム)の労働者2023人(うちベトナム人は274人)を対象に実施したもの。
調査結果によると、ベトナム人回答者は就職活動について、4割が「給与と仕事の安定」を最優先事項と考えており、3分の1が「キャリアアップと自己啓発を重視する」と回答した。
調査対象6か国の回答者の98%が「仕事に意義を見出すことが非常に重要」だとしており、回答者のうち「現在の仕事に意義を感じて満足している」と答えたのは21%程度だった。ベトナム人に絞ってみると、この割合は11%に留まっており、東南アジアで最も低い水準となった。
仕事から得る意義を高めて労働者を動機付ける方策としては、◇柔軟な労働時間、◇包括的な健康保険、◇適切な賃金などの労働条件の改善が挙げられる。
なお、ベトナム人が有意義な仕事を探す際に直面する課題のトップ3としては、◇環境配慮型・地域密着型の仕事を得る機会が限定的であること、◇やりたい仕事と個人の責任のバランスが取れない、◇必要なスキルや実務経験の不足がある。