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【4部作】検証、デブは料理がうまいのか?~後編~

2015/11/03 09:45 JST配信

前回 のあらすじ)

デブは料理も上手いのか?

デブ料理人 対 非デブ料理人の仁義なき戦いは、90年代全日本プロレスの四天王時代並みに

1品目からいきなり大技が飛び交う激戦となりました。

こんなに飛ばして2品目以降はどうなってしまうのか?

夜景を楽しみながら料理を待つ審査員のみなさま

不安と期待が入り混じる中、2品目の到着が近付いてくるのでした。

2品目最初の料理は高井さんから。

3個のフライパンを火にかけ、大きなフライパンでは、何やらオシャレなパンを焼いています。

そして、小さなフライパンでは、オリーブオイルの中に、ガーリックと唐辛子のみじん切りらしきものが入っていて、これまた異様に良い香りを漂わせています。

そして、このオイルに小エビを投入していきます。

素晴らしい手際の良さで、ぱぱっと10分くらいで仕上げていきます。

さすが仕事人、仕事が速いです。

できたよ~

そう、高井さんの2品目は、スペイン料理 エビのアヒージョ です。

グツグツグツグツ

どうですか、このグツグツ感。

写真からも薫ってきそうですが、現場ではとてつもなく良いにおいをさせていました。

しかし、アヒージョって家で作れるものだったとは。

会場もかなりどよめきました。

そしてまた、料理が最大限おいしく見えるフライパンと木皿。

さすがは仕事人です。

なにこのおしゃれ感

こちらのアヒージョを、先ほどフライパンで焼いていたオシャレパンと一緒にいただきます。

タコのガリシア風に続き塩加減が絶妙!!

ニンニク、辛子とのハーモニーが最高!!

また、エビがプリっぷりでとても美味しい。

次々に手が伸びる

出汁のしみ出たオリーブオイルが実に美味。

パンですくって食べるのですが、もう止まりません。

パンの焼き加減も最高で、ビールにも良く合うのですが、ビール以上にワインが欲しくなる味ということで、遂にワインが空き、審査員のみなさまもグビグビ飲み始めました。

審査員からは、

「香りが最高!!お酒が止まらない!!」

「パンがこんなにおいしく食べられるとは!!」

などの絶賛の評価が。

こちらの料理の評価は、 平均8.20点。

またもや高得点が出ました!!

次は佐井が動きます。

画面を占拠する肉体

後姿だけを見ると、居酒屋の大将のようでもタコ焼き屋の大将のようでもあるのですが、見た目に反してパスタを取り出しました。

おしゃれにいくよ~

大きな鍋でパスタを茹でます。

麺は中太の平打ち麺、トゥレネッテをチョイス。

たっぷりのお湯で、指定より1分短い時間で茹で上げます。

佐井の私見ですが、濃厚なパスタの場合、スパゲティーよりも

トゥレネッテが合うような気がします。

これに、バター、生クリーム、調味料を加えたクリームソースに、明太子を入れたものを絡めていきます。

刻み海苔とネギをかけて完成したのは、 明太子クリームパスタ です。

濃厚な明太子クリームと磯の香りが絶妙

実にデブらしい、コレステロール感満点の出来栄えです。

ちなみに、ベトナムでは明太子はなかなか売っていないのですが、日系のスーパーなどで冷凍モノが売られています。

今回は、一時帰国した際に日本から持ってきた明太子を使いました。

明太子は日本人の心を打つ

デブの王道クリームパスタに、日本の心、明太子が融合した味は、「ザ・日本のデブの料理」ということで、審査員のみなさまからも

「納得のこってり感!!おいしい!!」

「麺の固さも絶妙なアルデンテ、濃厚なソースと上手く絡みあっていて最高!!」

と、高評価。

クリームの優しい味なので、高井さんのお子さんも沢山食べていました。

小さい子にも沢山食べてもらえて、とてもうれしかったです。

こちらの料理の評価は、 平均8.50点。

デブらしいこってりした料理で、高得点をたたき出しました。

佐井、追い上げなるか。

次はブイさん。

なにができるのかな~

こちらも麺。鍋でそうめんをゆで始め・・・

そうめんにお肉!?

同時に、鶏肉、つくねをフライパンで炒め始めます。

ブイさんの2品目はこちら、 そうめんチャー です。

またしても日越融合!

なんと、ハノイの麺料理 ブンチャー のそうめん版です。

ブンチャーとは、ベトナムで最も良く食べられる米の麺ブンを、温かいつけ汁でいただくつけ麺料理なのですが、つけ汁につくねや炙った肉などを入れることで、肉の旨みや香ばしさが溶け込んだ美味しいつけ汁になるのが特徴という料理。

そうめんチャーも、つけ汁を温かくし、鶏肉やつくねが加わることで、いつものそうめんとは一味違うベトナム式に変わります。

ついついお箸が伸びる

冷たい麺と熱いスープの組合せは中々斬新ですがとてもマッチしていて、スープの旨みも絶妙。

ついつい、何回もおかわりしてしまいます。

審査員のみなさまからも

「ナイスアイディア!!」

「肉の旨みが絶妙、自分でも作ってみたい!!」

などなど高評価。

ブイさんのアイデア料理にみな満足で、ブイさんもうれしそう

こちらの料理の評価は、 平均7.80点。

ブイさんもここから巻き返しなるか!!

2品目最後は、1品目首位の石原さん。

注:台所はとても広いです

牛乳にシナモン、砂糖を加えて温めます。

ここにレモンを丸ごと入れて煮込み、

煮込んだ汁が冷めたところに、溶き卵を加えて、これに切ったバケットを浸していきます。

ん?フレンチトーストか?と思いきや、

このバケットをフライパンで揚げていきます。

ぐつぐつ揚げます

石原さんの料理は、 スパニッシュフレンチトースト。

国の名前が二つも入ったなんとも複雑なネーミングの料理です。

プロレス技で例えるなら、ジャパニーズ・ジャーマンスープレックスとか、アメリカン・アルゼンチンバックブリーカーとか、そんな感じでしょうか。

さらに 自家製のマーマレード をかけて完成です。

そう、石原さん、この料理の為にマーマレードも自作したそうです。

マーマレードの食感が悪くならないように、オレンジの皮の内側の白い部分をなるべく削るようにしているとのこと。

体は大きいのに細かい所までこだわってます。

そして、こちらが完成品。

スパニッシュフレンチトーストは、スペインでアレンジされたフレンチトーストだそうです。

フランスでは朝食として食されていますが、スペインではアフターヌーンティーのお供として食されているとのこと。

そのため、フレンチトーストよりもデザート色が濃い食べ物となっているようです。

ちなみに、本家フレンチトーストとの違いは、牛乳にシナモンと柑橘類の皮を入れることのようです。

これにより、デザート感が増すみたいですね。

石原さんは柑橘類としてレモンを丸ごと使いましたが、農薬が残らないように皮をしっかり洗い、新品の硬めのスポンジでゴシゴシ擦ってから牛乳に煮出すことで、レモンのエキスを出すようにしたそうです。

さて、こちら食べてみると、しっかりミルクがパンにしみ込みジューシー、さらに揚げたことで、外がかなりのサクサク。

ドーナツとフレンチトーストの融合作のような味です。

自家製マーマレードとも絶妙にマッチ。

審査員からも

「中まで甘さが沁み込んでいるのに、外がサクサク!!最高!!」

「自家製マーマレードの味付けも最高、最高のデザート」

「また、想像を超えられた、悔しいけど美味しい!」

と絶賛のコメントの嵐。

こちらの料理の評価は、 平均9.00点。

むむむ、またもや高い評価をたたき出しました。

2品目が終わった段階の評価はこちら。

石原さんが独走!!

それを3人が追う展開ですが、むしろ水をあけられてしまいました。

3品目で奇跡の逆転はなるのか?

とても結果が気になりますが、次週に続きます!!

著者紹介
佐井高志
ベトナム在住暦3年になる佐井家の旦那。通称「親方」
日本にいた頃にパワーリフティング、アメリカンフットボールをやっていたこともあり、とにかく体がでかい。ベトナムにいるデブを取りまとめる使命を自らに課している。
このコラムでは、デブだからこそのチャレンジをはじめ、ベトナムがデブにとって住みやすい国なのかどうかを身をもって徹底検証。2013年よりホーチミン市に在住し、2016年よりダナンへ転勤したのをきっかけに、コラムタイトルを『豚が如く~ホーチミン編~』から『豚が如く』に改題。目下、ダナンでデブを開拓中。
2016年11月日本へ帰国。
2018年9月再度ダナンに駐在。
豚が如く
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