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【11時限目】「AI」の捉え方に関する一考察

2018/06/08 08:30 JST配信

おはようございます。工藤です。

今の時期、 ホーチミン は暑すぎて、 おそと呑み がしんどいです。

筋トレがはかどります。

AIは突然に

今回は、前回( お空の仕組み~traceroute編 )からの流れで、DNS(ドメインネームシステム)の話にしようか、それともサブネットマスクの話にしようか、などと考えていたところ、IT講師の 堀越悠太 さんから「AIの資料作ったぞ、とりあえず見とけ」とのご連絡 をいただきました。AI(人工知能)は突然にやってきます。

せっかくなので、今回はその資料を引用しつつ、昨今ブームともいえる「AI」をどう捉えるかというお題で、超個人的な意見を、 技術的な話 ゼロで述べてみたいと思います。

ここでの仮説は、

AIが世の中にあふれればあふれる程、世界は人間らしさに満ちあふれる

というものです。

これは、 AIが「人間がしなくてもいいこと」、もしくは「しなくてはならないけれども効率化できること」をするものであり、「人間がやらなければならないこと」をするものではない という理由によります。

異次元の効率化

ここでは前述のIT講師の資料を引用しつつ、「現在AIって何ができるの?」ということを簡単に説明していきたいと思います。

昨今のお空でつながるパソコンやスマホの発展に導かれて、インターネットを流れるデータ量は爆発的に増加しました。現在のデータ量は、 ゼタバイトなんて聞いたこともない単位で表現されています 。しかもこのデータ量、年々増え続けており、 2年ごとに倍増 しています。

人間はこれまで、これらの「イマイチ意味がわからない」大量のデータを、素直に捨ててきました。あまりにもデータ量が多すぎて人間の脳では処理しきれなかったのです。

AIは、この人間では意味がわからなかった大量のデータから、意味がありそうなものに「なんとなく」気づくことができます。現時点の AIが持つ機能は、「ぱっと見て意味がなさそうなものでも、数を集めると、人間がもつ直感を超えてくる」 というものなのです。

AIは帰納的な泥くさーい方法で、 大量の経験値データから人間が気づかなかった特徴を探し、推論をたて、検証・学習し、予測することを可能にします 。このAIが導き出した結果をうまく使うことによって、 人間だけでは今まで見えなかった傾向や原因が分かるようになってきました

つまり、

AIは、人間の知能の拡張をするもの と言ってよいでしょう。

AIが人間の知能のお手伝いしてくれることによって、人間は、これまでより無駄を省いて効率的に過ごすことができ、今まで気づかなかった「何か」に想いを寄せる時間を増やすことができるのです。

あれもやりたい、これもやりたい。

人生に与えられた時間は有限です。

そのため、自分のやりたいことを出来るだけ多く実現させたかったら、 「無駄と感じる時間」は1秒でも避けて、切り捨てる覚悟が必要です 。同時に 「やらなきゃダメな事」に対してはいかに効率化できるかを考えなくてはなりません 。この「効率化」をお手伝いしてくれるアプリが feedly だったり、 Anki だったりするのです。 AIはこの分野で、これからも積極的に人間を助けてくれるようになる ことでしょう。

AIのお手伝い割合が増えていくと、自然と人間には「省略」も「効率化」もできない「人間にしかできないこと」をする時間が増えていきます 。例えばそれは、 新しいことを創る時間、尊敬している大切な人と過ごす時間、音楽を聴く時間 などが挙げられるでしょう。

つまり、 AIの発展に伴って、「人間は人間にしかできないことをするようになる=>人間がもっと人間らしくなる」 、そんな世の中になるんだろうと思っています。「AIと書いて愛と読む」。そんな優しいドキドキワクワクな世界が、スグそこにある様な気がしてなりません。

著者紹介
工藤直毅

ロボット愛好家。すぐにビールを注文する。

社内出会い系システム開発を経て、ドヤ街金融系のインフラ設計・構築。ベトナムでは某ショッピングモールのネットワーク構築を行なうが、開店前の店内のホコリによって、肺に水がたまり死にかける。二足歩行ロボットをいじる傍ら、人工知能ライブラリ TensorFlow と格闘する。最近アツいと感じている言語は Python


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