ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

【第1回】お茶を話題に雑談しよう

2020/07/03 09:40 JST配信

みなさんはじめまして。サイゴンローカル事情についてコラムを掲載させていただくことになりました「たぁい」です。日越ハーフの視点からあれこれ発信していきますのでどうぞよろしくお願いします。

突然ですが、皆さんはベトナム人スタッフとの雑談の話題に困った事はありませんか。日々一緒に過ごす中で雑談のネタはどうしても切れがちです。そこで、今回 私がお勧めしたいのはお茶の話 です。

Unsplashより

ベトナムでお茶といえば、まず思い出されるのがコンビニのお茶。暑い日にコンビニに入って「冷たいお茶でも飲みたいなー」なんて思って適当にお茶を手に取って、買って飲んでみたら「…、あまっ!」そんな経験ありませんか。ベトナムに来た日本人の誰もが1度は経験するその甘いお茶。しかし炎天下で1日中作業したり、汗ばむ時、案外その甘いお茶が美味しかったりするのですが、皆さんはいかがでしょうか。もしその甘いお茶がおいしいと感じたら、あなたはベトナムに慣れすぎているのかもしれませんね。でも不思議に思いませんか?なぜ普通の無糖のお茶をコンビニで売らないのでしょうか。

ベトナム人の日常にお茶は深く溶け込んでおり、無糖のお茶は基本タダで出てくることが多い のです。例えば大衆食堂でのお茶。これは意外と知られていないのですが、蓮の葉、もしくはその茎を使ったお茶が出されます。

チャダーは大抵蓮茶Trà hoa sen(たぁい撮影)

お客さんが家に来たら緑茶 を出すことも少なくありません。また健康維持や薬として、いろんな種類のお茶があります。解熱作用のあるアーティチョーク茶(trà atisô)、リラックス、安眠が期待できる菊花茶(trà hoa cúc)などなど。どれもホットで入れて、ゆっくりおしゃべりをしたり、テレビを見ながら飲む身近なお茶です。ベトナム人にとって、無糖のお茶は普段の生活に溶け込みすぎていて、あまりペットボトルで買う気にはならないんだと思います。

同じお茶でも、国が違えば同じ種類でも色々違いが出てくるもの。例えば、緑茶を好んで飲む人は日越両国に多くいますが、その入れ方はベトナムと日本で結構違ったりします。詳しくは、ぜひ身近にいるベトナム人に聞いてみて欲しいんですが、飲み方や飲む温度、そして飲む量も日本と違うと思います。急須( ?m trà )を使うのか、冷蔵庫に入れて冷たくして飲むか、飲むタイミングなどなど。日本同様、ベトナムも家庭によって習慣が異なりますので、一概にこうとは言えません。だからこそ雑談や話題としてぴったりなんです。 お茶の話題から自然と日常の生活、家族や親戚、出身地の話題へとどんどん展開できます 。また、最近で言えばタピオカミルクティーが日本でも流行っていますが、ベトナムではかれこれ30年近く前からずっと愛されている飲み物です。どのお店の紅茶がおいしいかを聞くだけでも、話題として大変盛り上がると思います。

冷たいジンジャーティー(たぁい撮影)

ベトナムでは、世代、性別関係なくお茶は誰にとっても身近で、それぞれの好みがあって、必ず飲んでいる飲み物といってもいいでしょう。それは日本人も同様です。だからこそ雑談にお茶の話題を出さないなんてすごくもったいないことだと思うのです。しかも、 お茶の世界は日本でもベトナムでも奥が深く、種類もたくさんあります 。少し香りが特徴的ですが、trà hoa sói(センリョウ)、trà hoa ngâu(樹蘭または米蘭)などベトナムで古くから親しまれてきたお茶をみんなで一緒に飲んでみるのも面白いかも知れません。実は飲んだことがない、という若い世代のスタッフがいたらそれこそ良いチャンスです。一度話題にしたら1日2日では絶対に終わらないでしょう。

このコラムではこのお茶のように日本人とベトナム人をつなぐ話題を提供していきたい と思っております。トライしてみた感想やご質問、取り上げてほしい話題等ありましたら是非僕のツイッターアカウント( @thinh_thoang )までお気軽にお寄せください。

※リサーチやヒアリング等、下調べは入念に行っていますが、主に自分自身の経験から情報発信しております。情報についてのご意見、ご批判も後学の為是非私の方までご連絡頂けましたら幸いです。

著者紹介
たぁい
90-00年代のサイゴンローカル事情、街や生活の変化、そして今を見る温故知新なコラムです。ホーチミン日本人学校小学部、中学部卒業。日越のハーフでバイリンガル&バイカルチュラル。ギリギリ昭和生まれ、1児の父。

Twitterで#ベトナムあれこれ ほぼ毎日更新中

日橋塾代表 >> Facebookページはこちら
西貢温故知新録
その他の記事はこちら>
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
THACO、クアンナム省の自動車機械工業団地を拡張へ (14:32)

 南中部沿岸地方クアンナム省人民委員会はこのほど、同省のチューライ・チュオンハイ拡張自動車機械工業団地のインフラ整備案件に関する投資方針を承認した。  投資主は、地場系コングロマリット(複合企業)...

タンソンニャット国際空港、開業間もない新ターミナルで雨漏り (14:15)

 ホーチミン市タンソンニャット国際空港の第3旅客ターミナル(T3)で7日、雨漏りが発生した。投資総額11兆VND(約610億円)をかけて建設され、開業から1か月も経っていない新ターミナルでの出来事だった。  7日...

マングデン空港とバンフォン空港を全国空港開発計画に追加へ (14:14)

 チャン・ホン・ハー副首相はこのほど、南中部高原地方コントゥム省で建設が計画されているマングデン空港と、南中部沿岸地方カインホア省のバンフォン経済区で建設が計画されているバンフォン空港を、「2050年...

世界のベトナム人街を訪ねて【ロンドン編】 (4日)

(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。)  ロンドン:歌謡曲でムードたっぷり、街角カフェでベトナムコーヒーを1杯  国外に住むベトナム人、いわゆる越僑は、2024年末時点で世界130

ベトナム航空、アディエンと決済パートナーシップを拡大 (13:35)

 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)はこのほど、オランダに本社を置き、決済プラットフォームを提供するアディエン(Adyen)との決済パートナーシップを拡大した。

ジエン商工相が主要企業と会合、米国との購買合意実施を加速へ (6:41)

 相互関税への対応の一環として、米国側との交渉を担当するベトナム政府交渉団の団長を務めるグエン・ホン・ジエン商工相は7日、企業と会合を行い、米国との合意の実施促進について協議した。  会合に招へい...

ベトナム航空、インド・パキスタン衝突で欧州路線の飛行ルート変更 (6:03)

 インドとパキスタンの衝突を受け、ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は、ベトナムと欧州を結ぶフライトの運行計画と飛行ルートの変更を発表した。  7日には、以

ホイアン:海岸で発見の古い木造船、数百年前に建造か (5:17)

 南中部沿岸地方クアンナム省ホイアン市の海岸で2023年12月に発見された古い木造船は、数百年前に建造された古代船とみられている。同省文化スポーツ観光局は7日、木造船発見現場の監視と保護を関係機関に要請し...

地場企業、レイヤー1ブロックチェーンネットワークを開発へ (5:04)

 地場ワンマトリックス(1Matrix)は6日、ベトナム人が設計・運営する国産のレイヤー1ブロックチェーンネットワークを開発・運営する計画を発表した。  同社は、企業や官民向けに包括的なブロックチェーンソリ...

村田製作所の生産子会社、ドンナイ省で新生産棟を着工 (4:07)

 株式会社村田製作所(京都府長岡京市)の生産子会社であるムラタ・マニュファクチャリング・ベトナム・ホーチミンプラント(Murata Manufacturing Vietnam Co., Ltd. Ho Chi Minh Plant)は、新生産棟の建設を開始...

アイデム、地場リキベトナムと業務提携 外国人材への就職支援強化 (3:56)

 総合人材情報サービスの株式会社アイデム(東京都新宿区)が展開するアイデムグローバルは4月22日、ベトナム最大手の日本語学校を運営するリキベトナム教育・貿易(Riki Viet Nam Education and Trading、ハノイ市...

ベトナムロジスティクス国際展示会、ホーチミンで7月31日から (2:35)

 ホーチミン市7区のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, quan 7, TP. Ho Chi Minh)で、7月31日(木)から8月2日(土)まで、「ベトナムロジスティクス国際展示会2025(VILOG ...

内務省、特定分野の外国人専門家の労働許可証免除を提案 (8日)

 内務省は、外国人労働者のベトナムでの就労に関する政令第152号/2020/ND-CPおよび政令第70号/2023/ND-CPを改正・補足する政令案を策定しており、この中で、特定事業分野の外国人専門家について規定を緩和するこ...

5月施行の新規定、山岳地帯や離島の園児・生徒支援措置など (8日)

 5月に施行される新規定3本をまとめて紹介する。 1.少数民族居住地域や山岳地帯、離島の園児や生徒に対する支援措置  政令第116号/2016/ND-CPに代わる、少数民族居住地域や山岳地帯、沿岸部、離島の園児...

小学3年生から日本語を「第1外国語」に、全国の一部学校で (8日)

 石破茂内閣総理大臣のベトナム訪問に併せ、日本とベトナムは、ベトナムの普通教育機関における日本語教育に関する枠組み合意や、半導体分野における人材育成の協力覚書を交わした。  教育訓練省によると、...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved