ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
RSS
Login
 ようこそ ゲスト様 
VietJo ID

【第15回】コロナ禍の保育を考える

2021/04/26 09:50 JST配信

コロナ禍での生活を余儀なくされて1年が経ちます。昨年の今頃は、これからどうなるのだろうという…という不安と何もできないという思いが常に頭の中を占めていました。今後の世界がどのように変わっていくのか、予想はかなり難しくはあります。しかし、じっとしているだけでは何も変わらないことに気づかされ、我々教育に携わるものは、今後何をしたらいいのかを改めて考え直すいい機会を与えられたと考え直し、今できることを企画し始めています。

おおぞら寺子屋スタート

卒園児のお父様から、 特にベトナム人ママ・日本人パパのご家庭向けの、国語力のサポートをしたい という提案をいただきました。主な対象は、日本人学校に通う国際家庭が中心ですが、父親の役目も伝えていきたいということで、日頃お仕事で忙しくて十分にお子様の勉強のサポートができないお父様の応援、また父親同士の情報交換の場になればという目的で活動を始めました。国語・算数が苦手なお子様、国際家庭のお子様、将来日本に戻る予定があり、日本語理解が心配なお子様などが、この寺子屋では 勉強の仕方 を中心に教えてもらえます。

寺子屋の活動は幼稚園の枠を越え、幼稚園周辺にお住まいの家族、そういった場を必要とする人たちに向けて発信 して、#おおぞら文化センター#おおぞら子育て支援センター#おおぞらパパ友会#おおぞらのびのび教室など、いろいろな分野へ派生していけたらと思っています。

イベント「Sunday Gardening with Pizza &coffee」

日曜日を利用して、幼稚園でガーデニングをメインとしたイベントを行いました。農園経営者から直接レクチャーを受けます。昼頃に園児は家族と一緒に幼稚園にやって来て、まずはピザの生地作りから始まりました。正確には生地伸ばしです。のし棒はなく自分の手を使って伸ばすので、表面は指でボコボコになります。円形に近い楕円形も多く、中にはインド料理のナンに似た形のピザも出来上がりました。ピザ窯に入れ、時間を見計らっての取り出しも各家族に挑戦していただきました。

コーヒーの焙煎も行いました。この日はお客様としてコーヒーを待っているのではなく、コーヒー豆の選別から炒りまで、 実際に自分の手を使ってやってみることが目的 でした。イベントのメインはガーデニングだったのですが、「食」の力には勝てず、最後に慌ててのガーデニングの講習となってしまいました。しかし大人も子どもも自らが実際に触れるという体験が楽しさを倍増させたようです。

幼稚園が幼稚園だけで終わらない、地域の中で役に立つ幼稚園のカタチ を模索中です。お客様としてサービスを受けるだけではなく、参加する一人一人が主体的に行えるような内容を企画し、コミュニティーの力になるという意識、積極性を呼びかけていこうと思います。

自分の健康を守る

新型コロナウイルス発生当初は感染拡大に対する不安ばかりが募っていましたが、どうやったら感染予防ができるかなど随分と考えることができるようになってきています。幼稚園内でも、まだ小さい子ども達ですが、マスクの着用、手洗い、検温が日常になっています。子ども達へは、 自分の健康を守ることが、感染拡大を防ぎ、周りの人の健康を守ってあげることにも繋がっていく という感覚を養っていきたいと思います。

さらに、幼稚園の給食から健康な体作りができるようメニューを始め、食材の検討を行っています。今までも食材の安全性や味にこだわってきたつもりですが、さらに油・塩などの調味料も含め、 感染に強い体作り をしていくことを目指しています。

幼稚園は家庭との連携なくして、子どもの成長を考えていくことはできません。子どもの成長は家族全員の健康に守られた中にあるということを改めて意識し、その上で保育の新しい取り組みを考えていきたいと思います。

著者紹介
多々内三恵子
おおぞら日本人幼稚園理事長・園長。

タオディエン日本人幼稚園園長。

静岡大学教育学部附属幼稚園・青山学院幼稚園教諭を経てホーチミンで日系幼稚園を開園。

日本の保育を真摯に、かつユニークに展開中。

子どもの世界の面白さを語ったら止まらない。

>> おおぞら日本人幼稚園ウェブサイト

>> タオディエン日本人幼稚園フェイスブックページ
子育て奮闘中のパパママにエール!
その他の記事はこちら>
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースと自社過去記事を参考に記事を編集・制作しています   利用規約   免責事項
新着ニュース一覧
ベトナム航空、スリランカ初直行便を10月就航 (9日)

 全日空(ANA)が出資するベトナムのフラッグキャリアであるベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は、2026年10月からホーチミン市とスリランカ最大都市コロンボを結ぶ初の直行便を就航

ラオカイ省:絶景の泥舞台、棚田ランニング大会に300人が参加 (9日)

 西北部地方ラオカイ省(旧西北部地方イエンバイ省)のムーカンチャイ村(xa Mu Cang Chai)で1日、棚田をコースとしたユニークなランニング大会「水張りの季節の足跡(Dau chan mua nuoc do)」が開催され、国内...

ユネスコ、カオバン地質公園の世界ジオパーク認定を4年延長 (9日)

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)はこのほど、新規12か所のユネスコ世界ジオパークを認定するとともに、再審査を通過した44か所に認定証を授与した。ベトナムからは東北部地方カオバン省の「ノンヌオック・カオ...

フランス人が建設した築140年の給水塔とサイゴンの水道史 (3日)

 ホーチミン市の中心部には、築140年以上の給水塔が今も存在している。この建築物は、19世紀末にフランス人によって建設された最初の給水システムの一部で、都市形成の初期からサイゴンの人々に水を供給する上で...

ダナン:「第22回ホイアン日本祭り」、5月22日から開催 (9日)

 南中部地方ダナン市人民委員会は、5月22日(金)から24日(日)にかけて、同市ホイアン街区で「第22回ホイアン日本祭り」を開催する計画を発表した。  同イベントは、ホイアンと日本の文化的な価値を広めるとと...

ベトナムとスリランカ、包括的パートナーシップへ関係格上げ (8日)

 トー・ラム書記長 兼 国家主席は8日、スリランカを国賓訪問し、同国のアヌラ・クマーラ・ディサナヤケ大統領と会談した。  会談後の共同記者会見で、両首脳はベトナムとスリランカの二国間関係を「包括的パ...

フィリピンで越・カンボジア・ラオス首相が会合、連携深化を確認 (8日)

 フィリピンのセブで開催された第48回東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議の枠組みで、8日午前、ベトナムのレ・ミン・フン首相は、カンボジアのフン・マネット首相およびラオスのソーンサイ・シーパンドン首相と...

JICA、北部山岳地域のインフラ整備2事業に計393億円の円借款 (8日)

 国際協力機構(JICA)はハノイ市で1日、ベトナム政府との間で、北部山岳地域の小規模インフラ整備を目的とした2事業を対象とする円借款貸付契約(L/A)に調印した。同事業は地域の生活基盤を支え、日越間の協力関係...

タインソン軍用空港の民間共用化、建設省が計画を承認 (8日)

 建設省は、南中部地方カインホア省(旧ニントゥアン省)ドービン街区(phuong Do Vinh)に位置するタインソン空港の2021~2030年期および2050年までのビジョンに関する計画を承認した。これにより、同空港は軍民共...

ハノイ最大規模のインフラ事業、T&Tグループなど撤退で投資額縮小 (8日)

 地場系コングロマリット(複合企業)T&Tグループ(T&T Group)と不動産大手で低級から高級まで様々な市場区分に対応するバンフー不動産開発[VPI](VP Invest)は、ハノイ市で過去最大規模

台湾ICT大手ライトン、ベトナムで追加投資 累計12億USD超に (8日)

 台湾のICT業界大手であるライトン・テクノロジー(LITE-ON Technology)は、ベトナムで全額出資する子会社に対し、新たに1億4900万USD(約235億円)を追加投資する計画だ。 子会社に追加投資、生産能力拡大と新...

知的財産権侵害撲滅へ、首相が海賊版サイト摘発強化を指示 (8日)

 ホー・クオック・ズン副首相はこのほど、知的財産権侵害行為の撲滅・防止・対処策の実施を指示する首相公電に署名した。公電は、知的財産権侵害が依然として複雑に推移し、投資環境などに悪影響を与えていると...

教育訓練省とヒョンデが提携、自動車関連の技術者育成で (8日)

 韓国の現代自動車(ヒョンデモーター=Hyundai Motor)グループはこのほど、韓国国際協力団(KOICA)およびベトナム教育訓練省と共に、「ベトナムの自動車分野における技術者養成に向けた業務提携に関する覚書(MOU)...

クレステック、ハノイ支店を開設 北部での営業を強化へ (8日)

 株式会社クレステック(静岡県浜松市)のベトナム現地法人であるクレステックベトナム(CRESTEC VIETNAM、ホーチミン市)は5月、北部の営業拠点としてハノイ市にハノイ支店を開設した。  クレステックは、世界...

バクニン省:国内8番目の中央直轄市昇格を目指す、FDI全国2位 (8日)

 北部地方バクニン省は、国内8番目となる中央直轄市への昇格を目指し、提案書の最終調整を進めている。近くベトナム共産党中央執行委員会に提出する方針だ。  承認されれば、バクニン省はハノイ市、ホーチミ...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved