ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
RSS
Login
 ようこそ ゲスト様 
VietJo ID

【第3回】障がい者雇用を推進する企業でのWeb制作事業

2021/06/14 09:35 JST配信

こんにちは、福崎雄生(ふくざきゆうき)と申します。今回は私が2020年3月まで所属していたEnablecode が手掛けているクライアント向けのWeb制作事業の内容とその中での自身の役割についてご紹介したいと思います。

Enablecodeはこんな会社

障がい者雇用を創出することをソーシャルミッション として、WEBサイト制作やBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)をメイン事業として展開をしています。その中で、 障がい者の直接雇用やフリーランス契約を行うことで、障がい者の活躍の場を創出 しています。拠点はホーチミン市の2区に構えています。

ホームページ:http://enablecode.vn

Enablecodeでは事業を通して、経済的な価値だけでなく社会的な価値を生み出すという取り組みを行っており、これが社会的企業といわれている所以となります。

クライアント向けのWeb制作事業

ここからは大きく2つある事業のうちから受託Web制作事業についてご紹介したいと思います。Enablecodeではベトナム国内外のクライアントからWeb制作業務を受託してビジネスを展開しています。前回のコラムでも触れたとおりEnablecodeの代表はイギリス人でもともとグローバルに働いていた経緯もあり、ベトナム国外のネットワークも活かしながら様々なクライアントから業務を請け負っていました。今日ではSDGsに関する取り組みに世界的に注目が集まっていますが、 障がい者の雇用創出に寄与したいという思いで発注してくださっているクライアントも少なくはなかった です。その中で、消費者や発注者という立場でも責任ある選択をすることが重要であることを改めて学ばせて頂きました。

Enablecodeのホームページより抜粋

Enablecodeには健常者のエンジニアも障がい者のエンジニアもいたのですが、そういった垣根は気にせずプロジェクトごとに必要なスキルを持ったメンバを集めてチームとしてWebサイトの開発を進めていました。 障がいへの配慮はしつつも過度に意識することなく、健常者や障がい者というくくりではなくそれぞれの違いを個性として受け入れながらプロジェクトを進める という経験を通して、自身としても多くの気付きと学びをえることができました。

以降では、Web制作事業における自身の役割について説明をしたいと思います。

既存のWebサイトの新規機能開発

受託Web制作事業の中でも、クライアントの既存ウェブサイトの新規機能を開発するというプロジェクトに開発リーダーとして関わりました。

その中でも、苦労した点は2つありました。1つ目はクライアントとのコミュニケーションでした。新規開発する機能の内容を具体化するために、クライアントとディスカッションするところから手掛けましたが、英語でコミュニケーションを図る必要がありました。英語に苦手意識があったので大変不安でしたが、視覚的にも意図が伝えられるようにできるだけ図式を活用した資料を作成するなどしてなんとか合意形成に繋げることができました。

苦労したポイントの2つ目は開発の進め方でした。本件で活用するIT技術に知見のあるメンバーが社内に不在という状況下で開発のリーダーを任せてもらっていました。その中で、開発の方針を打ち出す必要があるのですが、分からないところは自分なりの仮説をもちながら手探りでプロジェクトを進めていく必要がありました。当然納期も決まっているので、不安もありましたがメンバーと協力しながらなんとかプロジェクトを完遂できたときには大きな達成感を覚えました。

エンジニアの育成

Enablecodeでは障がい者のエンジニアの育成にも携わらせて頂きました。テクノロジーに関するレクチャーを実施していたのですが、私はベトナム語が喋れず、現地のエンジニアの方々は英語が理解できないという状況だったので、英語とベトナム語ができる同僚に通訳を担ってもらいました。

そもそも自身の英語力も十分ではなかったため、想像以上にコミュニケーションコストがかかってしまいとても苦労しました。ただ講義がどれだけぐだぐだ…になってしまっても、エンジニアの方々が感謝の気持ちを示してくださりそれがとても心の支えになっていました。そんな前向きなメンバーに囲まれたおかげで、 自身としても教えることで得られる学び を得ることができたと振り返っています。

次回のお知らせ

今回はEnablecodeのWeb制作事業についてのご紹介でしたが、次回はもう一つの事業であるBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業に触れていきたいと思います。次回もどうぞよろしくお願い致します。

著者紹介
福崎雄生
2019年7月よりホーチミンに移り、障がい者雇用創出を目的としたベトナム国内の社会的企業にて活動をしています。みなさまにとっても日頃とは少し違った視点でベトナムを捉える機会になるように、現地での学びや気付きを発信してまいります。
著者略歴:1990年生まれ、愛媛県今治市出身。立命館大学卒業。日系IT企業勤務(官公庁向けシステム開発 – 沖縄県の地方創生プロジェクト – 研修の一環でベトナムの社会的企業へ)
>> Facebookページはこちら

>> LinkedInはこちら
ベトナムにおける障がい者雇用創出の世界に飛び込んでみて
その他の記事はこちら>
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースと自社過去記事を参考に記事を編集・制作しています   利用規約   免責事項
新着ニュース一覧
中東紛争で国内企業の約90%がコスト増の圧力に直面 (6:51)

 行政手続き改革顧問評議会傘下の民間経済開発研究委員会(IV委員会)が先般発表した中東における軍事衝突に関する調査報告書によると、ベトナム国内企業の約90%が投入コストの上昇圧力を受けていることが分かっ...

第115回看護師国家試験、ベトナム人11人合格 累計235人に (6:10)

 日本の厚生労働省は、第115回看護師国家試験における経済連携協定(EPA)に基づく外国人看護師候補者の結果を発表した。今回のEPA(ベトナム、フィリピン、インドネシア)枠全体の合格者は20人で、このうち11人がベ...

ベトナム人の日本ビザ申請手数料、48年ぶりに引き上げ (5:49)

 在ベトナム日本国大使館は、2026年4月1日から2027年3月31日までに受理されるベトナム人向けのビザ(査証)申請手数料を改定すると発表した。この引き上げは1978年以来48年ぶりとなる。 ビザ申請手数料の改定内...

戦死した夫が妻に残した10枚の手紙、半世紀経て映画に登場 (29日)

 北部紅河デルタ地方フンイエン省在住のダン・ティ・ソーさん(女性・75歳)は、夫が戦死する前に書いた手紙が、半世紀以上の時を経て映画のインスピレーションの源となり、かつての自分の悲しみが誇りへと変わる...

手足口病が前年比5倍の流行、死者4人 保健省が緊急指示 (5:07)

 保健省は、1~3月期に全国の手足口病(HFMD)感染者が約2万5000人に達したことを受け、関係機関に予防・対策を強化するよう緊急指示を出した。  感染症監視システムのデータによると、2026年1~3月期に全国の...

日本政府、ベトナム南部の教育・医療3案件に27万USD支援 (4:07)

 在ホーチミン日本国総領事館で19日、日本政府による令和7年度(2025年度)対ベトナム草の根・人間の安全保障無償資金協力の枠組みで、南部メコンデルタ地方の3つのプロジェクトに対する贈与契約署名式が開催され...

太陽誘電、ハノイに駐在員事務所開設 チャイナプラスワンに対応 (3:39)

 電気機器メーカーの太陽誘電株式会社(東京都中央区)は、顧客進出が続くベトナムでのサポート体制を強化するため、4月1日にハノイ市に新たな駐在員事務所を開設すると発表した。  現在、地政学リスクを背景...

ホーチミン:縫製展示会「SaigonTex」、4月8日から開催 (2:39)

 ホーチミン市タンミー街区(旧7区)のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, phuong Tan My, TP. Ho Chi Minh)で、4月8日(水)から11日(土)まで、縫製展示会「SaigonTex & S...

全国の監視カメラを国家人口データベースに接続、28年から民間も (30日)

 グエン・チー・ズン副首相は、治安や秩序、交通分野の監視カメラシステムと国家人口データベースとのデータ接続・共有およびスマートシティ監視・運営センターとの連携に関する計画を承認する首相決定第502号/Q...

ハノイ市人民評議会会議、早稲田OBのタン人民委員会主席が再選 (30日)

 28日午前に開催された第17期(2026~2031年任期)ハノイ市人民評議会の第1回会議で、フン・ティ・ホン・ハー氏が人民評議会議長に、ブー・ダイ・タン氏が人民委員会主席にそれぞれ再選された。 ハノイ市人民評...

九州音楽コンクール、声楽など2部門でベトナム人が最優秀賞 (30日)

 3月21日から28日にかけて開催された第28回九州音楽コンクールで、ベトナム国立音楽院のズオン・ゴック・アインさんが声楽部門で、グエン・タイ・トゥイ・リンさんがポピュラー音楽(楽器)部門で、それぞれ最優秀...

FLCのクエット氏が会長に復帰、詐欺事件経て4年ぶりのトップ再任 (30日)

 27日に南中部地方ザライ省で開催されたセミナーで、地場不動産デベロッパーFLCグループ[FLC](FLC Group)のチン・バン・クエット氏が同社の会長として紹介された。クエット氏

4月施行の新規定、外資の技術移転優遇や外国人の強制退去規定など (30日)

 4月に施行される新規定6本をまとめて紹介する。 1. 技術移転法を改正する法律で優遇政策強化、海外企業の技術移転を促進  技術移転法を改正・補足する法律(4月1日施行)では、技術移転活動に対する国家の...

ホーチミン:国家重点案件のLNG発電所が着工、投資総額1150億円 (30日)

 ホーチミン市ヒエップフオック村で26日、国家重点プロジェクトに指定されているヒエップフオックLNG(液化天然ガス)火力発電所第1期の着工式が開催された。また同日には、ベトナム電力グループ(EVN)と事業主のヒ...

日本の家電ブランド「サンヨー」がベトナム市場に再参入 (30日)

 パナソニックは25日、ホーチミン市でイベントを開催し、家電ブランド「サンヨー(SANYO)」をベトナム市場に再投入すると発表した。市場復帰の第一弾として、若年層をターゲットとした新たなエアコンシリーズを展...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved