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- 越代表団がドゥブナ合同原子核研究所視察
- ロシアがベトナムの原子力人材育成を支援
- 露国営企業の支援で研究用新原子炉を建設
フイン・タイン・ダット科学技術相が率いるベトナム代表団が9月23日から28日の日程でロシアを訪問し、26日にはモスクワ州にあるドゥブナ合同原子核研究所(JINR)を視察した。
双方はこの席で、ベトナムにおける原子力科学技術研究センター(CNST)プロジェクトの実施や同国の原子力産業向け人材育成などに関する協力について話し合った。
原子力科学技術研究センタープロジェクトは、2011年に締結された両国政府間協定のもと、科学技術省傘下のベトナム原子力研究所(VINATOM)が、ロシアの国営原子力企業ロスアトム(ROSATOM)の協力を得て展開しているもの。
南中部高原地方ラムドン省ダラット市にある既存の原子炉と置き換える同プロジェクトの新原子炉は、東南部地方ドンナイ省に立地し、出力は10MW。新原子炉では、照射材料科学や放射性同位元素、原子炉工学、放射線安全などに焦点を当てる形で原子力技術を開発する。
科学技術省はJINRに対し、ベトナム人科学者を受け入れて研究チームに参加させるなど人材育成で支援するよう要請。一方のJINRは、将来的にCNSTをJINRベトナム支部として機械設備の設置などで投資し、両国だけでなく世界各国の科学者が研究開発に参加できるようにする計画を明らかにした。