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政府は9日、ガソリンや石油などの一部品目に対する輸入関税を0%に引き下げる政令第72号/2026/ND-CPを公布した。中東の緊張による世界的なエネルギー供給の中断リスクに対応し、国内の供給安定を図る狙いがある。同政令の適用期間は3月9日から4月30日までとなっている。
無鉛ガソリンなどの輸入関税を0%に
同政令によると、オクタン価95(RON95)などの無鉛ガソリンやナフサ、リフォーメートなどのガソリンのブレンド原料に対する最恵国待遇(MFN)税率は、現行の10%から0%に引き下げられる。
また、ディーゼル燃料、重油、航空機用燃料、灯油の輸入関税も7%から0%に引き下げられる。このほか、キシレンやコンデンセートなどの一部の石油化学原料も3%から0%に、その他の炭化水素は2%から0%にそれぞれ引き下げられる。
適用期間終了後は政令第26号/2023/ND-CPの規定に戻るが、必要に応じて商工省が財政省に延長を提案し、政府に提出することができる。
現在、ベトナムが輸入するガソリンや石油の大部分は東南アジアと韓国からのもので、自由貿易協定(FTA)により主に関税率0%が適用されている。
しかし、中東情勢の緊迫化により、ホルムズ海峡が封鎖されるなどして世界的な供給が逼迫した場合、代替市場からの調達が困難となり、コストが上昇する恐れがある。今回の輸入関税の引き下げは、FTA未締結の市場からの調達を容易にし、エネルギー安全保障を確保するための措置となる。
1兆VND超の税収減、クウェートから原油確保へ
財政省の試算によると、2025年の輸入額を基準とした場合、今回の関税引き下げによる税収減は約1兆0240億VND(約62億円)に上る見通しだ。
税関局のデータによれば、2025年のベトナムの各種石油製品の輸入量は約990万t、輸入額は68億USD(約1兆0800億円)超だった。このうちディーゼル燃料が最大の約33億USD(約5200億円)を占め、次いでガソリンが約16億USD(約2540億円)、航空機用燃料が約15億USD(約2400億円)、重油が約4億USD(約640億円)となっている。
主な輸入元は韓国、シンガポール、中国、マレーシアだった。
石油製品とは別に、ベトナムは1410万t超、金額にして77億USD(約1兆2200億円)超の原油を輸入しており、その約80%をクウェートから調達している。
ファム・ミン・チン首相は9日、クウェートの首相と電話会談を行い、ベトナムへの原油供給の継続を検討することで合意した。
国内需要の約70%は、ギーソン製油所とズンクアット製油所の2か所で満たされている。政府は当面の供給を確保するため、パートナーから約400万バレルの原油を調達している。
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