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- 23年比38%減・22年比77%減の1.2億USD
- 後期段階の調達額は低迷期経て回復の兆し
- シェアリングエコノミーの調達額38倍超
市場分析プラットフォーム「トラクシン・テクノロジーズ(Tracxn Technologies)」によると、2024年におけるベトナムのテクノロジースタートアップ企業の調達資金は前年比▲38%減の1億2000万USD(約185億円)となり、2022年比では▲77%減少した。
2024年の資金調達額のうち、初期段階の調達額は前年比▲47.3%減の9440万USD(約145億円)、シードラウンドも同▲32.4%減の1170万USD(約18億円)に落ち込んだ。一方、後期段階の調達額は1420万USD(約22億円)となり、2021年から続いた低迷期を経て回復の兆しを見せている。
2024年下半期(7~12月)の調達資金は上半期(1~6月期)に比べ▲19.6%減の5360万USD(約83億円)となり、前年下半期と比べると▲41.7%減少した。10~12月では、調達額が前期比+89.7%増、前年同期比+68.8%増の3500万USD(約54億円)となった。
業種別では、シェアリングエコノミーの調達額が前年比38倍超の3800万USD(約59億円)超、自動車が同約12倍の3530万USD(約54億円)、輸送・物流が同11倍超の3430万USD(約53億円)にそれぞれ急増した。
2024年にフィンテック企業の資金調達額が最も多かった都市はホーチミン市で、同市の調達額は全体の56.6%を占めた。2位はハノイ市の26.3%だった。
ベトナムのテック系スタートアップへの出資を積極的に行った投資ファンドは、◇サイバーエージェント・キャピタル(CyberAgent Capital)、◇ジェネシア・ベンチャーズ(Genesia Ventures)、◇アントラー(Antler)、◇モンクス・ヒル・ベンチャーズ(Monk’s Hill Ventures)、◇テックスターズ(Techstars)などとなっている。