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- ゲーム業界売上高、前年比+8.9％増
- 海外の大手ゲーム企業がベトナム進出加速
- これまでの受託開発から自社開発に移行も
5月下旬にホーチミン市で開催されたゲームイベント「ベトナム・ゲームバース2025(Vietnam Gameverse 2025)」での発表によると、2024年におけるベトナムのゲーム業界の売上高は前年比+8.9％増の13兆6630億VND(約750億円)に増加した。
ベトナムは、eスポーツ分野が最も活発な地域の1つとなっている。ベトナムは2023年にモバイルゲーム製造国の世界トップ5入りを果たした。アプリのダウンロード数は42億件と、世界平均の2.5倍に達した。この実績を背景に、海外の大手ゲーム企業がベトナム市場への進出を加速させている。
こうした中、多くの海外企業がベトナム市場に参入し、VNGコーポレーション[VNZ](VNG Corporation)、ガモタ(Gamota)などの国内企業と事業提携を結んでいる。
中国テンセント(Tencent)はVNZと提携し、「伝説対決-Areana of Valor-(アリーナ・オブ・バラー＝AOV)」をベトナム国内で運営している。また、米ライアットゲームズ(Riot Games)は「リーグ・オブ・レジェンド(League of Legends)」と「ヴァロラント(VALORANT)」をVNZと連携して提供している。
ベトナムの企業はこれまでの受託開発から自社開発に移行し、「フラッピーバード(Flappy Bird)」や「アクシーインフィニティ(Axie Infinity)」、「魔法のタイルズ(Magic Tiles)」などの世界的ヒット作も生み出している。
ベトナムのゲーム業界の売上高は2029年に24億2000万USD(約3460億円)に増加すると見込まれている。ベトナムは2030年までに国内企業のみで年間売上高10億USD(約1430億円)の達成を目指しており、地域の「ゲーム強国」への飛躍が期待される。
なお、世界のゲーム市場は2024年に1877億USD(約26兆8000億円)に達し、2027年には2133億USD(約30兆5000億円)に拡大すると予測されている。アジア太平洋地域のゲームプレイヤーの数は18億人で、全世界のプレイヤー34億2000万人の約53％を占め、中でも東南アジアは成長市場と見られている。
＜ベトナムのゲーム業界の売上高推移＞(単位：10億VND)
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