![]() (C) ベトナム航空日本支社 |
- 双方にとって国際展開戦略の重要な一歩
- 航空ネットワークと利便性を向上へ
- 連結搭乗手続きサービスも導入
全日空ANAが出資するベトナムのフラッグキャリアであるベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)と中国南方航空(China Southern Airlines)は、両国当局の承認を経て、8月1日より合弁事業を開始する。
両社にとって国際展開戦略の重要な一歩であり、今後の協力拡大への布石となる。合弁事業は、両国間の航空ネットワーク強化や利便性の高いサービス提供を目的としたもの。運航スケジュールの共同調整や一部路線の共同運航、最大3区間までの連結搭乗手続きサービス(Inter-Airline Through Check-in)を導入することで、シームレスな移動体験を実現していく。
また、両社のマイレージプログラム会員は、優先チェックインカウンターの利用や手荷物許容量の追加、優先搭乗などの特典を享受できる。
中国南方航空は2010年以降、HVNの戦略的パートナーとなっており、両社は2022年に技術協力や貿易、地上サービス分野などを含む包括的な事業提携契約を締結した。
HVNはハノイ市、ホーチミン市、ニャチャン市(南中部沿岸地方カインホア省)と北京、広州、上海、天津、南京、武漢など中国の主要都市を結ぶ路線を運航しており、ピーク時の運航本数は週50便以上となっている。
一方、中国南方航空は現在、広州、深圳、長沙、武漢、上海からハノイ市、ホーチミン市、ニャチャン市への直行便をピーク時に週111便運航している。