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- 小型EVの「レッツゴー・タクシー」
- 24年5月サービス開始、1年間で約500万人
- 主に五菱汽車ブランドのEV使用
小型電気自動車(EV)タクシーに特化した「レッツゴー・タクシー(Let’s Go Taxi)」は、2024年5月にサービスを開始してから1年間で約500万人を輸送し、走行距離は1500万kmに達した。
レッツゴー・タクシーは、◇小型EVの使用、◇安い運賃、◇運転手への90%の売上分配の戦略を採用している。運転手への売上分配の割合は、国内で最も高い水準となっている。
車両は主にTMT自動車[TMT](TMT Motors)が国内で組立・販売する中国の五菱汽車(Wuling Motors)ブランドのEVを使用している。
運賃は1kmあたり約8000VND(約44円)で、従来のタクシーや、◇シンガポール系グラブ(Grab)、◇地場系ビー(Be)、◇地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)製EV・電動バイクのレンタカー・タクシー会社グリーン・スマート・モビリティ(GSM)の「サインSM」と比べても割安だ。
レッツゴー・タクシーによると、電力消費コストは1kmあたり250~350VND(約1.4~1.9円)と、ガソリンバイクよりも低い。一方で、充電ステーションや保守・運営コストの投資も必要で、特に規模拡大期には収益性とのバランスが課題となっているという。
現在までに同社は、旧南中部沿岸地方フーイエン省とその周辺の中部4省で約600台を導入してサービスを展開し、50万人の常連客を獲得した。