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- 17万9000戸の住宅供給不足が発生
- 案件の承認手続き遅延などで需給ギャップ
- 土地付き住宅の供給も低迷
英系総合不動産サービス会社のサヴィルズ・ベトナム(Savills Vietnam)が先般発表したレポートによると、近隣2省と合併前の旧ホーチミン市は深刻な住宅供給不足に陥っている。2021~2025年の目標23万5000戸に対し、これまでの達成率は24%程度に留まり、17万9000戸の不足が発生している。
過去5年間の住宅開発案件における承認手続きの遅延や法規制の強化により、供給と需要のギャップが拡大している。
2025年4~6月には、1600戸の分譲マンションが新たに市場に投入された。同期の新築マンションの供給戸数は5400戸で、成約率は45%だった。2025年1~6月期の新築マンションの供給戸数は6800戸で、成約率は56%となっている。
土地付き住宅(テラスハウスや一戸建てなど)の供給も低迷しており、4~6月に新たに市場に供給された戸数はわずか80戸に留まり、新築物件の供給戸数は600戸、成約率は15%程度となった。2025年1~6月期の新築物件の供給戸数は700戸で、成約率は24%だった。
2024年末から2025年上半期にかけて法的障害の解消が進んだものの、市場の回復には至っておらず、依然として住宅供給が不足しているのが現状だ。