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- 持続可能な航空燃料(SAF)を供給
- 2便の試験運航に成功で正式導入へ
- SAF利用でカーボンニュートラル達成へ
格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は15日、ペトロリメックス[PLX](Petrolimex)傘下のペトロリメックス航空燃料社(Petrolimex Aviation Fuel)との間で、「持続可能な航空燃料(SAF)」の使用に関する協力契約を締結した。
ペトロリメックス航空燃料はVJCに対し、1200m3のSAFを供給してきた。同社が供給するSAFは、欧州連合(EU)市場向けのバイオ燃料の持続可能性を認証する制度「ISCC EU」に準拠している。
VJCはペトロリメックス航空燃料が供給したSAFを既に導入しており、自社運航のフライトで試験的に使用した。2024年10月には、2便の試験運航を成功させており、今回の正式導入により実用段階に入った。
PLXの代表者によると、同社はホーチミン市のニャーベー石油総合倉庫でSAFの製造方法を確立したという。VJCの代表者は、「576機の最新鋭機材を発注済みであり、SAF使用によって大幅なCO2排出削減が可能になる。VJCは環境保護と国際競争力強化の両立を目指す」と述べた。
なお、SAFは使用済み食用油や農業残渣、木質バイオマス、都市廃棄物などの原料から製造され、厳格な国際航空基準を満たした燃料とされている。SAFを使用することにより、温室効果ガス排出量を最大80%削減することができる。
VJCはESG(環境・社会・ガバナンス)に基づく持続可能性報告書を業界で初めて公表した航空会社であり、今後もSAF利用を拡大して2050年までのカーボンニュートラル達成に貢献する方針だ。