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- 1~6月は輸出急増で+7.5%と高成長
- 7~12月は通常水準に戻って成長減速
- 26年は+6.1%、27年は+6.5%に回復
世界銀行(WB)は8日に発表した最新レポートの中で、2025年におけるベトナムの国内総生産(GDP)成長率を+6.6%と予想した。1~6月は輸出の急増で+7.5%と高成長だったが、7~12月は輸出が通常水準に戻り、成長が減速するとみている。
中期的には、GDP成長率は2026年に+6.1%へ鈍化し、2027年には+6.5%に回復すると予想している。これらは、世界貿易の回復とベトナムの競争力ある生産拠点としての優位性を根拠とした予想となっている。
WBは外部リスクの高まりを踏まえ、公共投資の加速、金融システムのリスク管理、構造改革の推進を提言した。WBベトナム・カンボジア・ラオス担当局長のマリアム・J・シャーマン氏は「公的債務は低水準に収まっており、財政余地がある。公共投資はインフラ改善と雇用創出に貢献するだろう」と述べた。
今回の報告書は「ハイテク人材育成の加速」を特集テーマとし、STEM(科学、技術、工学、数学)卒業生の増加に加え、研究をリードする中核人材の育成が不可欠と強調した。また、同報告書は研究開発(R&D)支出の拡大や大学・企業・政府の連携強化を通じて、技術移転と知識の波及を促す必要があるとした。