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- デハウス、CJフィード&ケア株100%取得
- ベトナムなどの事業と飼料工場引き継ぎ
- アジア市場における長期成長戦略の一環
オランダの飼料製造デハウス(De Heus)は1日、韓国CJグループ傘下で飼料・畜産事業を手掛けるCJフィード&ケア(CJ Feed & Care)の株式100%を取得する契約を締結した。これにより、デハウスは、CJフィード&ケアのベトナム、インドネシア、韓国、カンボジア、フィリピンにおける事業と17か所の飼料工場を引き継ぐ。
今回の買収は、アジア市場における長期成長戦略の一環で、既存のベトナム、インドネシア、カンボジアでの事業基盤を強化するとともに、新たに韓国とフィリピンという戦略市場へ直接参入することが可能となる。
デハウスは、独立系農家に対し、高品質な飼料や優良な家畜種、技術支援に加え、金融サービスを含む包括的なソリューションを提供し、競争力のある持続可能な畜産業の発展を目指している。
デハウスのガボール・フルイト社長は「CJフィード&ケアの強固な現地基盤と当社の専門性を組み合わせることで、顧客やパートナーにより大きな価値を提供できる」と述べた。
デハウス・ベトナム・アジアのヨハン・ファン・デン・バン社長も「今回の取引は事業規模の拡大にとどまらず、地域の畜産農家を支援する能力を高める重要な転機だ」と強調した。
今後、デハウスはオランダ・ノルウェー系の豚の育種大手トピッグス・ノルスヴィン(Topigs Norsvin)や、ベルギー系の鶏種供給企業ベルガー(Bel Ga)、さらにベトナムのフンニョングループ(Hung Nhon Group)といった戦略パートナーと連携し、豚や鶏の品質向上やハイテク農業への投資を推進する方針だ。
これにより、環境に配慮した畜産モデルの拡大や農業バリューチェーンの強化、食料安全保障への貢献を目指す。