ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ベトナム、24年のAI企業向け投資額は前年比8倍の8000万USD

2025/10/13 15:23 JST配信
イメージ画像
イメージ画像 写真の拡大.
  • 前年の1000万USDから8倍増
  • AIがデジタル経済成長を牽引
  • IT・金融・教育分野でAI導入進む

ベトナムの人工知能(AI)産業が急速に成長している。2024年におけるAI企業への投資額は前年比8倍の8000万USD(約122億円)に大きく跳ね上がった。これは、ベトナムソフトウェア協会(VINASA)が9日に開催した「ベトナムAIフォーラム2025」で発表されたもの。

 ベトナム国家大学ハノイ校(ハノイ国家大学=VNU-HN)傘下の情報技術研究所が同フォーラムで発表した報告によると、AIはベトナムのデジタル経済成長を牽引する主な要素となりつつある。特にAI導入が進む業界としては、◇情報技術(31%)、◇金融・銀行(22%)、◇教育(17%)、◇電子商取引と医療(15%)などが挙げられる。

 AI活用需要の成長率が最も高い5分野は、◇金融(26%)、◇教育(23%)、◇製造業(21%)、◇医療(16%)、◇交通(15%)となっている。

 一方で、インフラ不足や高品質データの欠如、資金難などが大きな障害となっている。また、ユーザーや組織はセキュリティ面のリスクを懸念しており、AI開発と活用の間では、依然として大きな隔たりがあるとの指摘が上がった。

 専門家らは、ベトナムが研究・開発・応用に関するAI推進策を整備すべきと提言した。具体的には、◇研究支援基金の設立、◇国家データベースの共有・活用促進、◇AI人材育成の質の向上などが挙げられる。

 VINASAは今後、AI能力成熟度フレームワーク「STAIR(Strategic Transformation & AI Readiness)」を公表する予定で、企業が自社のAI導入度を自己評価し、戦略的方向性を定めるためのツールとなる見込みだ。

 なお、オックスフォード・インサイツ(Oxford Insights)とカナダの国際開発リサーチセンター(International Development Research Centre=IDRC)が協力して世界193か国・地域を対象に調査した「2023年の各国政府のAIへの備え度指標(Government AI Readiness Index 2023)」によると、ベトナムのスコアは54.48となり、3年連続で世界平均を上回った。

 また、世界的な市場調査ネットワークであるWIN(Worldwide Independent Network of Market Research)が先般発表した「世界のAI指数(WIN World AI Index)」によると、ベトナムのAI指数は世界平均を上回る59.2点となり、世界40か国・地域中6位となった。

[Mekongasean 17:18 09/10/2025,U].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ベトナム、24年のAI企業向け投資額は前年比8倍の8000万USD (15:23)

 ベトナムの人工知能(AI)産業が急速に成長している。2024年におけるAI企業への投資額は前年比8倍の8000万USD(約122億円)に大きく跳ね上がった。これは、ベトナムソフトウェア協会(VINASA)が9日に開催した「ベト...

EV配車サインSM、フィリピン企業と提携 初の海外フランチャイズ (14:22)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)製電気自動車(EV)・電動バイクのレンタカー・タクシー会社で、配車サービス「サインSM」

ハノイ:ホン川に架かる「チャンフンダオ橋」着工、27年完成予定 (14:03)

 ハノイ市人民委員会は9日、ホン川(紅河)に架かる「チャンフンダオ橋」と接続道路の着工式を開催した。  同案件の投資総額は約16兆VND(約920億円)で、橋の全長は870mとなる。橋の起点はチャンフンダオ(Tran ...

503人の戦争烈士と100人超の「ベトナム英雄の母」がいる小さな村 (12日)

 南中部地方ダナン市ディエンバンドン街区(旧クアンナム省ディエンバン町ディエンナムバック街区)カムサー村の人々は、白い砂丘が広がる田舎の風景と、かつての爆撃の焦げた匂いを今も覚えている。戦争を経験し...

ラムドン省とタイニン省の25~30年任期党委書記が決定 (13:26)

 ◇南中部地方ラムドン省、◇南部地方タイニン省の2省の共産党委員会書記(2025~2030年任期)が決定した。詳細は以下の通り。 ◇ラムドン省共産党委員会書記:イー・タイン・ハー・ニエ・クダム氏(再任) +年齢...

東南アジアeスポーツ連盟が設立、初代会長国はベトナム (13:13)

 タイの首都バンコクでこのほど、東南アジアeスポーツ連盟(Southeast Asia Esports Federation=SEAEF)が域内11か国の加盟により正式に設立された。東南アジアにおけるeスポーツの振興促進、協力強化、可能性の...

25~26年の昇給率、+7%超でベトナムが東南アジアトップ (6:09)

 英コンサルティング会社エーオン(AON)が先般発表したレポートによると、ベトナム企業の2025年の昇給率および2026年の昇給率見通しは、それぞれ+7.7%と+7.1%となっており、東南アジア平均の+5.4%と+5.3%を大...

ベトナム空港社、12月から最新装置導入で靴を脱がずに保安検査 (6:03)

 ベトナム空港社[ACV](Airports Corporation Of Vietnam)は、今年末から最新の保安検査装置を導入する予定だ。これにより、乗客は手荷物から電子機器を取り出したり、靴を脱いだり、

フォーチュン「アジアで最も影響力のある女性」、越から4人選出 (5:04)

 米経済誌フォーチュン(Fortune)はこのほど、「アジアで最も影響力のある女性(Most Powerful Women Asia)」2025年版を発表した。この中で、ベトナムから4人が選出された。  「アジアで最も影響力のある女性...

VNPT、郵便局に小売スペース併設の「郵便百貨店」を展開 (5:01)

 ベトナム郵便通信グループ(Vietnam Posts and Telecommunications Group=VNPT)は10日、ハノイ市のカウザイ街区ファムフン通り5番地(5 Pham Hung, phuong Cau Giay)とチャンティエン街区チャンティエン通り66番...

グラブベトナム、ハノイでEV配車サービスを試験運用 (4:53)

 シンガポール系グラブ(Grab)の現地法人グラブベトナム(Grab Vietnam)は、ハノイ市で、電気自動車(EV)による新サービス「グラブカーEV(GrabCar EV)」の試験運用を開始した。EVおよびハイブリッド車を導入し、環...

無印良品、ホーチミンの1号店を拡張改装 東南ア最大の旗艦店に (3:09)

 株式会社良品計画(東京都文京区)は、2020年11月にオープンしたホーチミン市の1号店「ムジ・パークソン・レタントン(MUJI Parkson Le Thanh Ton)」(35Bis-45 Le Thanh Ton, phuong Sai Gon, TP. Ho Chi Minh)を...

石油・ガスエキスポ、旧ブンタウ市で10月15日から開催 (2:25)

 ホーチミン市タムタン街区(旧バリア・ブンタウ省ブンタウ市)のオーロラ・ブンタウ会議センター(Trung tam hoi nghi Aurora Vung Tau)で10月15日(水)から17日(金)まで、「第11回石油・ガスベトナムエキスポ(Oil&...

「ミシュランキー」、ベトナムのホテル13軒が初選出 (11日)

 フランスのミシュラン(Michelin)はこのほど、世界の優れた宿泊施設を示す指標である「グローバル・ミシュランキー・セレクション」を発表した。  2024年に世界の主要な旅行先15か国で「ミシュランキー」を...

米誌25年版「世界最高の島トップ10」、フーコックが3位に選出 (11日)

 米国の大手旅行雑誌「コンデナスト・トラベラー(Conde Nast Traveler=CN Traveller)」が実施した読者投票「第38回リーダーズ・チョイス・アワード2025(Readers Choice Awards 2025)」の「世界最高の島トップ10...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved