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- 12月31日をもってサービス終了
- 運営は携帯通信大手のモビフォン
- 有料テレビ市場の競争激化で撤退へ
動画配信サービス「Clip TV」が、12月31日をもってサービスを終了する。
これは、公式ウェブサイトとアプリで発表されたもので、スマートフォンやスマートテレビ向けのオーバー・ザ・トップ(OTT)サービスもすべて停止する。
運営する携帯通信大手のモビフォン(Mobifone)は、有料テレビ市場の競争が激化する中で事業継続が難しくなったとしている。
「Clip TV」の前身は、ベガ(Vega)社が2007年に立ち上げた動画共有サイト「Clip.vn」で、当時は「ベトナム版ユーチューブ(YouTube)」と呼ばれていた。しかし、フェイスブック(Facebook)やユーチューブの利用拡大でユーザー数が減少し、「Clip.vn」は2015年にサービスを終了した。
その後、2016年にOTTサービス「Clip TV」として再スタートし、通常のテレビをスマートテレビ化できる「Clip TV Box」も展開した。2020年には運営がモビフォンに移り、同社のデジタルサービスの一部となった。
市場の競争の激化は他社にも影響しており、ベトナムを代表するOTTサービス事業者であるベトナム・サテライト・デジタル・テレビジョン(VSTV=K+)も苦戦している。同社は現在、2025年末までの契約のみ販売しており、事業運営の先行きが不透明だ。大株主のCANAL+は累積損失の拡大を理由に、事業再編や撤退の可能性を示唆している。
K+は「通常どおり販売・放送している」と説明しているものの、OTTアプリやケーブルテレビでのK+パッケージの提供は相次いで停止している。こうした状況により、プレミアリーグ(EPL)などのスポーツ中継を視聴するには、K+との直接契約が事実上唯一の手段になっている。
「Clip TV」の終了に加え、K+の将来の不透明感が強まる中、国内の有料テレビ市場やスポーツ視聴環境に対する利用者の不安が広がっている。
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