ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

日越外交関係樹立50周年記念新作オペラ「アニオー姫」、23年9月にハノイで世界初演

2021/12/20 06:00 JST配信
(C) 「アニオー姫」実行委員会
(C) 「アニオー姫」実行委員会

 ベトナム国立交響楽団(VNSO)と「アニオー姫」実行委員会(ブレイングループ、ヤマハミュージックベトナム、NPO国際交流促進協議会)は、2023年の日越外交関係樹立50周年を記念して、新作オペラ「アニオー姫」を企画・製作・公演する。

 同プロジェクトは、「日越の交流と友好促進」と「両国の音楽文化の発展」を目的とし、2023年9月にハノイ市ホアンキエム区の市民劇場(オペラハウス)で世界初演を行う予定。公演日数は調整中。

 内容は、17世紀初頭の朱印船貿易時代における日本・長崎の商人、荒木宗太郎と、ベトナム・ホイアン(南中部沿岸地方クアンナム省)の玉華姫(アニオー姫)の恋の物語をモチーフとする創作オペラ。

 同プロジェクトは、在ベトナム日本国大使館の山田滝雄特命全権大使を名誉顧問に迎え、在ベトナム日本国大使館はじめ、多くの日越関連団体が後援・協賛・賛同し、両国官民学あげての取り組みとなる予定。


<プロジェクト概要>

タイトル:新作オペラ「アニオー姫」プロジェクト
目的:音楽による日越交流・友好促進
 日越外交関係樹立50周年を記念して、日越の音楽文化の発展と両国のさらなる友好交流を促進するために、日越両国共同で、両国の感動的史実をモチーフとした新作オペラの製作公演を行う。
主催:「アニオー姫」実行委員会(ブレイングループ、ヤマハミュージックベトナム、NPO国際交流促進協議会)
共催:ベトナム国立交響楽団


<新作オペラ「アニオー姫」プロジェクト>

名誉顧問:山田滝雄(在ベトナム日本国大使館 特命全権大使)
代表:本名徹次(ベトナム国立交響楽団 音楽監督 兼 首席指揮者)
共同代表:チン・トゥン・リン(ベトナム国立交響楽団 代表)、古川直正(「アニオー姫」実行委員会 実行委員長)
後援:ベトナム文化スポーツ観光省、在ベトナム日本国大使館、長崎県、国際交流基金ベトナム日本文化交流センター、ベトナム日本商工会議所、ホーチミン日本商工会議所、ダナン日本商工会議所、ベトナム音楽家協会


<企画内容>

 荒木宗太郎は、安土桃山~江戸時代にかけての御朱印貿易商であり、長崎から広南国(現在のベトナム中部)へ赴き、広南国の阮福源王から信頼を得て王女と結婚した。御朱印船は、16世紀末から17世紀初頭、当時の為政者からの海外渡航許可証(朱印状)を得て、日本がベトナムなど主に東南アジア方面との交易を行った船。

 宗太郎は、玉華姫を正妻として長崎に迎え、姫は長崎の人々から「アニオーさん」として親しまれ生涯を長崎で過ごした。アニオー姫の輿入れの様子は、今も長崎の祭事「長崎くんち」(毎年10月7・8・9日開催)において、7年に1度「御朱印船」の演目で再現され続けている。


<物語>

「両国で語り継がれるベトナムの姫と日本の商人との愛の物語」

 荒れ狂う海、世界は「大航海時代」の17世紀初頭。広南国の王女・玉華姫と日本の商人・荒木宗太郎は、両国を結ぶ大海原の船上で出会う。それから10年後、2人は運命に導かれ再会。いつしか恋に落ち、結婚することを決意する。娘を異国に嫁がせることに反対する王であったが、2人の変わらぬ決意と深い愛を確認した王は、結婚を許し2人を日本・長崎へ送り出す。

 「アイン・オーイ(Anh oi)!」長崎の町中で、天真爛漫な玉華姫が宗太郎を広南の言葉で元気に呼びかける。長崎の人々はそんな姫を見て、いつしか「アニオーさん」という愛称で呼ぶようになった。町の人々にも愛され、娘も生まれ、幸せいっぱいの2人。

 そんな2人に抗えない「時代の波」が襲いかかる。長崎奉行から鎖国の通達が下されたのだ。2人の運命の行方は…?


<制作>

総監督:本名徹次
作曲:チャン・マイン・フン
原作:新作オペラ「アニオー姫」プロジェクト原作チーム
戯曲 作詞(日本語):大山大輔
作詞(ベトナム語):ハー・クアン・ミン
演出:大山大輔
共同制作:ベトナム国立交響楽団、ベトナム国立オペラバレエ団(VNOB)
漆画キービジュアル:安藤彩英子
舞台 技術:株式会社アートクリエイション
歴史考証:ファン・ハイ・リン、友田博通、福川裕一、菊池誠一、安藤勝洋、本馬貞夫
統括プロデューサー:古川直正
プロデューサー:チン・トゥン・リン、谷真琴、佐々木真二
企画協力:在ベトナム日本国大使館

[2021年12月16日 株式会社ブレインニュースリリース A].  © Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
寝床は道端の椅子、幅1.5mの超狭小住宅に暮らす女性 (10:22)

 ホーチミン市3区のグエントゥオンヒエン(Nguyen Thuong Hien)通りに面した一角に、幅わずか1.5mという住宅がある。  チュオン・ティ・クックさん(女性・1950年生まれ)はこの住宅に暮らして長いが、あまりに...

ハノイ:ホアンキエム区の屋根付き歩道橋、色鮮やかに装飾 (4日)

 ハノイ市ホアンキエム区のチャンニャットズアット(Tran Nhat Duat)通りにある屋根付き歩道橋が、色鮮やかな絵画やリサイクル素材のインスタレーションで装飾され、近隣住民を喜ばせている。  この歩道橋は...

ベトナム映画「Lat Mat 7」、公開1週間で興収2000億VND突破 (4日)

 4月26日に公開された、ベトナムの歌手・俳優・映画監督のリー・ハイ(Ly Hai)が監督を務めるベトナム映画「Lat Mat 7: Mot Dieu Uoc」が、5月2日までに興行収入2000億VND(約12億円)を突破した。この数字には、先...

ホーチミン~ダナン間でハイクラス列車の運行を開始 (4日)

 ベトナム鉄道総公社(Vietnam Railways=VNR)は4月27日、ホーチミン市と南中部沿岸地方ダナン市の区間を運行するハイクラス列車「SE21号」「SE22号」の出発式を開いた。車両内の設備、内装、外装を一新し、高品...

トゥアンアンGでの贈収賄事件、バクザン省党委書記を逮捕 (3日)

 ベトナム全国で多くの道路・橋梁プロジェクトを落札している建設会社トゥアンアングループ(Thuan An Group)における違反事件で、東北部地方バクザン省共産党委員会のズオン・バン・タイ書記(男・54歳)が新たに...

べトジェットエア、24年の旅客輸送量2740万人目標 (3日)

 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は4月26日開催の株主総会で、2024年度の事業計画を承認した。  2024年の航空輸送による売上高は前年比

地場スタートアップの調達資金、23年は前年比▲17%減 (3日)

 このほど発表された「ベトナムイノベーション&テクノロジー投資報告書2024(Vietnam Innnovation & Tech Investment Report 2024)」によると、ベトナムのスタートアップ企業が2023年に調達した資金総額は前年比...

バレー越女子代表ティティがトルコ移籍、今季まで日本でプレー (3日)

 バレーボール女子ベトナム代表のチャン・ティ・タイン・トゥイ(26歳、通称ティティ、4T)が自身5度目の海外挑戦を決めた。新天地はトルコのクゼイボル。これにより、同選手はヨーロッパでプレーする史上初のベト...

1~4月期の新規設立企業5.2万社、前年同期比+3.4%増 (3日)

 統計総局(GSO)が発表したデータによると、2024年1~4月期に全国で新規設立された企業は前年同期比+3.4%増の5万1551社、登録資本金の合計は同+9.3%増の507兆9960億VND(約3兆円)だった。同期における1社当たり...

ホーチミン:今年79日目の猛暑日、過去30年で記録的な猛暑の年に (3日)

 南部水文気象予報センターによると、ホーチミン市では今年に入ってから5月2日までに、35度以上の猛暑日を79日記録しており、2024年は過去30年で記録的な猛暑の年となっている。  気象専門家によると、同市...

ハノイ:高級ホテルの供給増加、3つ星は市場から撤退傾向 (3日)

 英系総合不動産サービス会社のサヴィルズ・ベトナム(Savills Vietnam)によると、ハノイ市では4~5つ星ホテルの供給が増える一方、3つ星ホテルは徐々に市場から撤退しつつある。同社の専門家は、品質の低いホテ...

ドンナイ省:バラバラ殺人事件で医師を殺人・遺体遺棄容疑で逮捕 (3日)

 東南部地方ドンナイ省警察は4月27日夜、殺人と遺体遺棄の容疑で逮捕した医師が犯行を自白したと明らかにした。警察は引き続き、被害者遺体の残り部分の捜索を続けている。  この事件では、同省在住の医師で...

ビンファスト、電動バイクのバッテリーレンタルパッケージ追加 (3日)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)は、自社製の電動バイク向けのバッテリーレンタルパッケー

4月全国CPI、前年同月比+4.4% 前月比は+0.07%(推定値) (3日)

 統計総局(GSO)の発表によると、2024年4月の全国消費者物価指数(CPI)は前月比+0.07%上昇、前年同月比では+4.4%上昇した。1~4月期の上昇率は前年同期比+3.93%だった。  4月のCPIが前月比で上昇した要因は...

ベトナムの4月PMI、2か月ぶり50超え 新規受注増加 (3日)

 米国のS&Pグローバル(S&P Global)が先般発表した2024年4月のベトナム・PMI(製造業購買担当者指数)は50.3となり、前月の49.9から+0.4ポイント上昇した。  ベトナムのPMIは、2023年3月に50を割り、以降5か月...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2024 All Rights Reserved