(C) SAJみなとシティバレエ団 ![]() |
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2018年に東京都港区で発足した芸術振興団体The Society for Arts in Japan(SAJ)みなとシティバレエ団は、9月5日から13日にかけてホーチミン市の小中学校など16か所を訪問し、クラシックバレエ「シンデレラ」(作曲:セルゲイ・プロコフィエフ)を無償で上演した。
海外のバレエ団がベトナムを訪問するのは初の試み。今回はホーチミン市内の公立小中学校10校、日本人学校、日系幼稚園の計16か所で公演を行い、総観客数はおよそ1万5000人に上った。
各校の生徒だけでなく、教師らも生でバレエを見る経験はほぼ初めてという中、観客はストーリー進行に驚き、笑い、会場は感動の拍手で溢れた。公演後、各校からは訪問の継続やバレエクラス開講の希望があったという。
今回の訪問公演は、クラシックバレエがまだ親しまれていないものの、経済発展に伴い芸術や創造性を教育の要素として求めるようになったホーチミン市の教育機関のニーズに応え、芸術交流を行うことを目的としたもの。
SAJには日本国内外のバレエ団ダンサーが所属し、地域に深く根ざした活動を行っている。SAJ内でバレエ事業を行うみなとシティバレエ団では、バレエ界の慣習を断ち切って、団費やチケットノルマのないバレエ団として初めてスタートした。
なお、今回のベトナムツアーの活動資金はツアーと並行してクラウドファンディングで募集し、150人超から支援を得た。