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- 長崎和牛の調達・輸出へ、基本合意書締結
- 海外での販路拡大、ブランディング
- 長崎和牛を一頭買い、小分け加工後に輸出
生産農家としてベトナム国内でのフルーツトマト栽培を中心とした栽培・販売を手掛けるニイヌマ・トモファーム(NIINUMA TOMOFARM、南中部高原地方コントゥム省)は、ベトナムへの輸入販売事業を開始する。
最初の食材として、長崎県内で生産されている長崎和牛の調達・輸出を開始すべく、佐世保市長立ち会いのもと、9月26日に西九州商事株式会社(長崎県佐世保市)との間で基本合意書(MOU)を締結した。
今回の提携は、2030年の農林水産物・食品の輸出額目標5兆円の達成を目指し、長崎和牛を中心として西九州食財、長崎県と佐賀県をはじめとする日本産の農林水産物・食品などの輸出入を通して連携を図り、海外での販路拡大、ブランディング、佐世保市及び長崎県の発展と人材の育成に寄与することを目的としている。
また、食文化が多様化し、輸入加工食品なども多く揃いつつあるベトナムで、日本の豊かな食材を広めることで、日本の一次産業にも貢献することを大きな目標としている。
具体的な連携事項は以下の通り。
◇目標として年間10頭規模の長崎和牛の輸出を推進する。
◇海外向けの販路拡大、ブランディング、マーケティングなどを推進する。
◇佐世保市及び長崎県における地域、産業、教育などの振興を推進する。
◇日越における教育及び人材育成を推進する。
◇その他、両方が必要と認める事項。
西九州商事は自社で「セリ買受」の参加権を所有しており、調達ルート・牛肉知識・輸出知識の全てを有する。佐世保食肉センターでセリに直接参加して長崎和牛を一頭買いし、小分け加工の後に輸出する。
ベトナム側では、ニイヌマ・トモファームが食品輸入・商品管理・保管を自社で行い、ベトナム国内に保有する自社販路だけでなく、新規開拓や催事出展などを含めて展開していく。これにより、一元管理された長崎和牛を最短ルートで調達でき、高品質・短納期で配送できる体制を整えている。