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- 敷地面積約4.7万m2、生産能力約25万t
- 11月に事業譲渡完了、操業開始の予定
- 自社一貫体制を海外市場で展開
コンクリートパイル・鋼管パイルの販売および杭打工事の請負などを手掛ける株式会社テノックス(東京都港区)は6月23日、地場シノ・パシフィック・コンストラクション・コンサルタンシー(Sino-Pacific Construction Consultancy、ホーチミン市)との間で、コンクリートパイル製造工場に関する買収合意覚書(MOU)を締結した。
工場は南部地方タイニン省(旧ロンアン省)に立地する。工場の敷地面積は約4万7000m2、生産能力は約25万tとなっている。9月に譲渡契約書を締結した後、11月に事業譲渡を完了し、操業を開始する予定だ。
買収により、日本の設計提案から施工までの自社一貫体制を海外市場で展開し、日本品質の高性能な杭製品および信頼性の高い施工技術を提供することで、新たな成長基盤とすることを目指す。コンクリートパイル製造の事業規模は、売上高約16億円、純利益8000万円を見込んでいる。
また、コンクリートパイル製造市場へ参入し、既存のローカル顧客ネットワークを取り込むとともに、ローカル顧客ネットワークを活用して、テノックスが日本で保有する地盤改良などの多彩な工法を展開する。
テノックスは2015年にベトナム子会社のテノックス・アジア(TENOX ASIA)を設立した。2024年には施工会社を買収し、自社施工体制を整えている。同社は今回の買収を通じて、設計提案・販売・製造・施工の全プロセスにおいてバリューチェーンを内製化するとともに、相乗効果を創出し、持続的な成長を図っていく。