![]() (C) ニッコー |
- ASEAN市場での水環境インフラ事業拡大
- 多様なニーズに応える浄化槽の普及推進
- 現地での情報収集や市場分析など体制強化
陶磁器事業を手掛けるニッコー株式会社(石川県白山市)は8日、ASEAN市場における水環境インフラ事業の拡大を目的として、ハノイ市に駐在員事務所を開設した。
ニッコーは、半世紀以上にわたり培ってきた浄化槽製造の技術と、日本国内外累計100万基超の納入実績を持つ。同社は、三谷産業株式会社(石川県金沢市)の関連会社として、現地の多様なニーズに応える浄化槽の普及を推進していく。
同社はこれまで、日本国内およびベトナム国内で、工場や事務所、商業施設などの排水処理設備「浄化槽」の導入実績を重ねてきた。今回の駐在員事務所の開設により、現地での情報収集、市場分析、関係機関との連携体制を強化し、より迅速かつ的確に対応していく。
同社の浄化槽は、小型槽(戸建住宅向け)から中型槽(集合住宅・小規模施設向け)、大型槽(学校・病院・商業施設向け)まで自社製造しており、各施設の規模や排水量に応じて効率的に生活排水を処理することができる。これにより、地域の衛生環境改善と水質保全に貢献する。
今後は、新拠点を基点として、現地政府機関や企業との連携を深め、衛生環境向上および持続可能な水処理インフラの整備に取り組む。さらに、同社の強みである浄化槽技術を活かし、ASEAN全域への事業展開を視野に入れた活動を進めていく計画だ。