中国はこのほど、南シナ海「三沙市」に電力供給機関を設立し、西沙永興島(ベトナム名:フーラム島)で業務を開始した。これに対し領有権争いを繰り広げているベトナムが反発している。28日付ベトナムプラスが報じた。
三沙市は、中国がベトナムやフィリピンと領有権を争う南シナ海の南沙、西沙、中沙を含む3諸島を統治するため今年6月に新設した。この三沙市に電力を供給する施設として「海南電力網三沙給電局」が設置された。中国は更に、永興島で廃棄物処理場と下水処理場の着工を発表した。完成時期は来年の予定。
ベトナムでは、今年に入って既に4回の反中デモが発生するなど、反中感情が高まっている。
・ ハノイで反中デモ、度重なる領有権侵害に抗議 (2012/12/10)
・ 中国、海南省三沙市に気象台設置、ベトナムが反発 (2012/10/16)
・ 中国、ホアンサ諸島で建国記念日の式典を初めて挙行 (2012/10/04)
・ ハノイの反中デモ、4回目で初の逮捕者 (2012/08/06)
・ 中国、三沙市長を選出、実効支配強化へ (2012/07/25)
・ 中国、南シナ海の「三沙市」に軍事施設設置を検討 (2012/07/03)
・ 中国、南シナ海紛争で「三沙市」を設立、ベトナムが抗議声明 (2012/06/26)

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