外務省レ・ハイ・ビン報道官は10日、同省の定例記者会見で、3日にホアンサ諸島(英名:パラセル諸島、中国名:西沙諸島)付近の海域で操業していたところを中国船に拘束された漁民6人が中国海南島三亜市で身柄を拘束されていることを明らかにした。
在中国ベトナム大使館代表は漁民らと面会し、事情を聞くと共に励ましの言葉をかけたという。漁民らの健康状態は安定している。在中国ベトナム大使館は、未だ事件の全容が明らかにされていないとし、中国側に情報の公開と漁民らの早期解放を求めている。
南シナ海の領有権を巡る争いで中国船がベトナム漁船を拿捕する事件は以前にも度々起きていたが、5月に中国が南シナ海に石油リグを設置して以降、中国船に漁民が拘束されたのは今回が初めてだった。