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- 人的交流の促進と経済関係の強化で一致
- ODA協力の再活性化やビジネス環境の改善
- 安全保障分野の協力でも緊密に連携
岸田文雄内閣総理大臣とトー・ラム書記長 兼 国家主席は、3日午後5時45分から約30分間にわたりテレビ会談を行った。
岸田首相は冒頭、ラム氏の書記長就任に祝意を述べ、ラム書記長の就任が両国関係の一層の深化をもたらすことを確信しているとし、2023年の日越外交関係樹立50周年の機会に「アジアと世界における平和と繁栄のための包括的戦略的パートナーシップ」に引き上げられた両国関係をさらに発展させていきたいと述べた。
ラム書記長は、岸田首相のこれまでの両国関係の発展への貢献に謝意を述べ、日越関係のさらなる強化に向けて書記長として取り組んでいくと発言した。
会談で両首脳は、人的交流の促進と経済関係を強化していくことで一致した。経済については、◇政府開発援助(ODA)協力を再活性化していくこと、◇ビジネス環境の改善に向けて協力すること、◇デジタルトランスフォーメーション(DX)、グリーントランスフォーメーション(GX)、高度人材育成といった新しい分野について協力を進めることで一致した。また、安全保障分野の協力についても緊密に連携していくことで一致した。
両首脳はまた、地域・国際情勢についても意見を交わした。岸田首相は、「自由で開かれたインド太平洋」を実現する上で要となる重要なパートナーであるベトナムと地域・国際場裡において引き続き連携していきたいとし、両首脳は、地域・国際社会の平和と安定に向けて連携を強化していくことで一致した。