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- 共に有益となる形で米国との協力を強化
- 米国によるベトナム戦争被害克服を評価
- ハイレベルの訪問や交流を促進へ
米国を公式訪問しているファン・バン・ザン国防相は米国防総省本庁舎(ペンタゴン)で9日、同国のロイド・オースティン国防長官と会談した。ザン国防相は6日から11日までの日程で同国に滞在している。
ザン国防相は、ベトナム共産党政治局員・ベトナム人民軍共産党中央委員会副書記で、軍の最高指揮官にあたるベトナム人民軍共産党中央委員会書記を務めるトー・ラム書記長 兼 国家主席に次いで、人民軍共産党委員会の序列2位となっている。
オースティン国防長官は会談で、ジョー・バイデン米大統領が2023年9月にベトナムを公式訪問した際に、越米関係を包括的パートナーシップから包括的・戦略的パートナーシップに格上げしたことを評価し、これが両国関係全般、特に両国の国防協力の強化に向けた基盤を築いたとの認識を示した。
ザン国防相は、ベトナムが共に有益となる形で米国との協力を強化したいと述べ、東南部地方ドンナイ省ビエンホア空港でのダイオキシン除染プロジェクトや枯葉剤被害者向けの支援活動など、米国によるベトナム戦争の被害克服に対する尽力を評価した。
今後の協力の方向性について、双方は相互理解と信頼を高めるべく、ハイレベルの訪問や交流を促進し、既存の対話・協議の仕組みを維持するほか、戦争被害克服の協力、中でもダイオキシン除染プロジェクトの進捗の加速や、不発弾の処理・被害克服、行方不明兵の遺骨捜索を優先することで一致した。
双方はまた、国連平和維持活動(PKO)、訓練、軍医、捜索救助、人道支援、地域的・国際的フォーラムでの協議・相互支援を促進し、深化させることに合意した。
ザン国防相は、オースティン国防長官をはじめとする米国防総省と同国の国防産業の企業のトップらに対し、12月にベトナムを訪問し、ハノイ市で開催予定の防衛・セキュリティ関連の国際展示会「ベトナムディフェンスエキスポ2024(Vietnam Defence Expo 2024)」に出席するよう招待した。
双方は会談の末に、国防協力に関する共同ビジョン声明の最新版を締結した。