ハノイ市に隣接したハータイ省ハードン町、ここで最近奇妙な壁の広告が住民を驚かせている。これは国道21号線に面した民家の壁に「各種・豚の死肉買い取ります」と赤いペンキで書かれ、その下には電話番号が2つ記してある広告のことである。
住民は次々にその広告の前で立ち止まり、「死肉ってどういうことだろうか?」「まさかさばいて肉にして売・・・」など静かな町が突如大騒ぎになった。さらに毎日この広告を眺めていると、今度はどうしても「各種」の2文字が目に止まり始める。これまで「死肉」だと騒いでいた人々も今度は、「各種」が気になってしょうがないのである。
ある住民は、この「各種」の意味を「単に弱って死んだり、病気で死んだりした以外にも、どんなへんてこりんな病気で気が狂って死んだ豚でも・・・」とさらに拡大解釈して火に油を注ぐ者まで現れている。住民の話では、重さにもよるが、1匹3万ドン(約2米ドル)ぐらいで買い取ってくれるという。しかしその後、地元警察が捜査に乗り出したとたん、その壁の広告は上から白いペンキで塗りつぶされてしまったそうだ。