北部ハータイ省で、道路ひとつ隔てて隣接する2つの村、ヴィンロック村とチョボー村の青年グループが、2月3日午後、大喧嘩を起こし、1人が死亡、20人が重軽傷を負う一大殴打殺傷事件となった。
事の発端は2月1日、2つの村の青年グループが女性を巡っていざこざを起こしたことによる。すぐに喧嘩にはならず膠着状態が続いていたが、チョボー村の青年グループがヴィンロック村で青年ら6人を殴ったことがきっかけで事件が大きくなり、ナイフや剣、木刀、鎌などの武器やガソリンの入った瓶を使い殴り合い、人家やバイクに火をつけた。
以前よりチョボー村の青年らは隣の村に出向き、村の女性をからかったり、武器を振りかざしてカツアゲしたりして、住民の怒りを買っていたという。
3日の事件は、公安が駆けつけ間に入るまで2時間も続いた。機動警察と公安は、このような事件が2度と起こらないよう原因の究明に努めているが、どちらの村も、病院で治療を受けている負傷者とその家族を抱えているため、2村の怒りはいつ爆発してもおかしくはない状況だ。