ナムディン省公安は、前妻宅と、気に入らぬ近隣住民の家屋、合計3軒に時限爆弾をしかけ、計18人を爆殺しようとした男の身柄を拘束し、現在、取調べを行っている。男は、2003年に離婚後、前妻や近所住民と折り合いが悪く、2004年3月には時限爆弾の自作を開始、彼らの家を爆破させる機会を何度もうかがっていたという。
執念深いこの男がやっと犯行に踏み切ったのは、2006年3月5日。静寂な農村の夜空に爆音が轟いた。3軒の家が爆破されたと通報があり、駆けつけた公安は、煙の充満する家屋に飛び込み、血だらけの女性や子供を助け出した。爆発時、男は伯父の家に身を潜めていたが、私服公安によって逮捕された。もう少し公安が手錠を掛けるのが遅ければ、男は持っていた爆弾で自爆するところだったという。
男は現在も、「あの爆発で奴らが死ななかったのは全く想定外だった」と供述、反省の色は微塵も見せていない。