警備会社に勤務していたホアは仕事をクビになり、金に困っていた。クビになって約40日過ぎたある日、ホアは以前警備会社から派遣されてたことがあり、内部事情にも精通していた店舗の金庫を奪う計画を思いついた。その店舗では毎週日曜日の夜、その週の売り上げを警備員に預けることになっていたのだ。
日曜日の夜、従業員が帰宅後、ホアは店舗を訪れ、自分の後に派遣された元同僚にトイレを借りたいので中に入れてくれと頼んだ。なんの疑いも持たず同僚が中へ入れた瞬間、ホアは同僚を殴り、ナイフで刺した。その上消火器を倒れている同僚に向けてかけたのである。
ピクリともしない同僚を尻目にホアは金庫の5100万ドン(37万5000円)を奪い、犯行の発覚を遅らせるため、同僚の携帯電話の電源を切るという冷静さだった。事件は翌朝従業員の出勤時に初めて発覚、ホアはその次の日、逮捕された。