20日、女性画家のグエン・ダオ・アン・ハさん(23歳)がホーチミン市の下宿で元恋人に刺し殺されるという事件が起こった。ハさんはホーチミン市美術大学の四年生だったが、積極的に展覧会やコンクールに参加しており、画家としての将来を嘱望されていた。特に、ハさんが今年10月にホーチミン市美術協会主催の若手芸術家展覧会に出品した枯葉剤の被害者を描いた作品は、そのテーマや独自性から高い評価を得ていた。
ハさんを殺害したとして警察に自首したグエン・テ・ナン容疑者は、ホーチミン市美術大学でハさんの2年先輩の男で、2人は仲むつまじい恋人同士として4、5年付き合っていた。ハさんの友人によると、最近ハさんには新しい恋人ができ、ナン容疑者との関係を解消したがっていたという。ナン容疑者は警察に自首する前に、ハさんを殺害したことをハさんの恋人に電話で告げていることから、動機は嫉妬によるものと見られている。