北部フート省で1日、バイクタクシーの運転手が麻薬中毒者と結託して女性客から携帯電話や現金を奪うという事件が起きた。
被害にあったルオン・ティ・ティエンさんは、ハノイ市からバスでフート省のタインソンバスターミナルに着き、そこから自宅に帰るためバイクタクシーに乗った。道中、バイクタクシーの運転手はティエンさんに根掘り葉掘り質問し、ティエンさんもこれに答えて会話を楽しんでいた。
ところが、バイクタクシーが人けのない所にさしかかると、運転手は急にスピードを落とし、手に刃物を持った男2人が現れた。運転手はティエンさんをその場に残して姿を消し、刃物を首に突き付けられたティエンさんは、携帯電話と現金250万ドン(約1万8000円)などを奪われた。
地元警察の捜査により、この運転手はフイン・ヴァン・ナムという男だと分かった。ナムはバスターミナルで客待ち中にハー・チュン・トゥイとディン・ホン・トゥという麻薬中毒の男2人と知り合って今回の強盗の計画を立て、バスから降りてくるティエンさんの整った身なりや持ち物を見て標的に選んだと見られている。