ロシアのモスクワ郊外で16日未明、ベトナム人20人のグループが乗ったバスが強盗団に襲撃され合計20万米ドル(約2400万円)を奪われるという事件が起きた。このグループはロシア南部のボルゴグラードで商売を営んでおり、モスクワに買い出しに行くため移動中だった。
モスクワ警察によると、最初に交通警察の制服を着た強盗団の1人がバスを停車させ、次にマスクで顔を隠した8人がバスに押し入り、銃で乗客らを脅して現金を奪って逃走したという。地方からモスクワへ買い出しに行く在ロシアのベトナム人グループが強盗被害に遭ったのは今回が初めてではなく、以前にも偽警官に止められた車両が襲われるという同様の手口の犯行が複数回起きており、いずれも未解決のままとなっている。
在ロシアベトナム人協会は、一連の犯行にはベトナム人グループが大金を持ってモスクワを訪れることを知っている内通者が関与している可能性が高いと警戒を呼びかけている。